(受付済)依頼:俺たちの明日の為に

依頼主:WAA(ワイルドアームス・アウトロー連合)

 もうたくさんだ! あの武装探偵社のせいで、何人もの仲間がやられた!

 俺たちはただ生きたいだけだ! この窮屈な世の中でも、自分の好きなように突っ張って生きたい、ただそれだけなのに…………

 あいつらは……武装探偵社の奴らは、俺たちアウトローを害虫か何かだと思ってやがる! 許せねぇ………だが、俺たちは奴らに仲間を大勢殺され、武器も底を尽きた。もう戦えるだけの力がねぇ。

 頼む、どうか俺たちの代わりに、あの似非保安官どもを撃退してくれ!



勝利条件:

ターゲットの無力化(生死不問)


特殊勝利条件

ターゲットと依頼主、両方を全滅させる。(詳細は後述)



ターゲット情報


【名前】グラント・ヘルツホルム

【性別】男性

【出現場所】第3エリア

【手配度】★★★

【武器】魔術兵装「アーシェラ」

 全高14m、22m、重量135tの多脚式機構兵器。

 頭部が丸い8つ足の恐竜のような形状をした、魔術炉で動く特殊兵器である。

 両側面に4本、さらに背後に6本のアームが装備されており、多種多様な兵器を絶え間なく射出する。コクピットは胴体の中央にあり、一際厚い装甲に覆われている。また、ブースターも備えており、重量があるにもかかわらず、数メートル程度ならホバリングできる。悪路の走破性も抜群で、最大時速80㎞で移動が可能。

 余談だが、戦闘能力のほかにも緊急時の備えが搭載されており、胴体には野外調理装置や洗濯装置、果ては簡易浴場建設能力もある。家事までこなせるスーパー兵器とは本人の談。


【特殊能力】

グラント・オルケストラ:大量の兵装を絶え間なく操り、火力優勢で相手を圧倒する。その姿はまさに一人楽団。

・フォトンセイバー…超高熱を発するビームサーベル。最大6本同時に振るう。

・シールド発生装置…術によるシールド粒子を展開し、間接攻撃を弾く。最大2か所同時展開可能。

・ヴォーカルカノン…超音波や不快な音を出して、敵対者の能力を下げる。食らい続けると頭痛で動けなくなる危険性あり。

・マジックミサイル…最大4か所から同時に青白い光弾を高速で射出する。ある程度はホーミングする。

・三属性術札…それぞれ「炎」「雷」「氷」属性の広範囲魔術を起動する術札を射出。このお札は代表のお手製なのだとか。

・トランプル…脚部で蹴る。脚部での攻撃手段はこれだけ。

・ぶっ刺し…腕部を針状に変形して貫く。近接攻撃手段。

 この兵器の弱点は、脚部が他の部位に比べて比較的脆いこと。もちろん、ミサイル程度では壊れないが、4本ほど叩き折れば自重で動けなくなる。なお、見た目はメカメカしいが、魔法防御力がかなり高い。ドラゴンのブレスも耐える。物理攻撃の方がダメージが通る。


荷電粒子砲:1時間に1発しか発射できないが、最大射程40キロメートルを誇る最終兵器。その威力は地形すら変えるが、反動で30秒ほど動けなくなる。


本人の戦闘能力:搭乗者も生身でかなり戦える。背中に6本のロボットアームを背負っており、魔法銃や魔術手榴弾、マジックバズーカを乱射する。

仲間呼び:「武装探偵社突撃隊 (ザコ敵)」を最大5000人動員できる。


【容姿】

 栗色の髪とカイゼル髭を生やした壮年の男性で、その佇まいには一部の隙もないナイスミドル。 


 有栖摩武装探偵社の幹部「四牙」の一人。『狼牙』のグラント。

 落ち着いた紳士然とした男性で、実直かつ勤勉。とても細かい気配りができる人物だが、同時にやや神経質なところがあり、不確定要素はあらかじめなるべく排除しておかないと気が済まない。

 戦場では経験に裏打ちされた広い視野で、瞬時に何が必要かを判断できる。そのため、探偵社の大規模な作戦では必ず前線に立っている。

彼がいるのといないのとでは戦闘の円滑さに大きな違いがある。

 カンパニー支配地域の治安維持代行の役目を担っており、現在は第3エリア「ワイルドアームス」で、カンパニーの支配に逆らうアウトローの殲滅をもくろんでいる。

 武装探偵社の中でもかなりカンパニーよりの考えの人物で、カンパニーなくして探偵社は成り立たないと公言してはばからない。そのため、仲の悪い社内派閥からは「カンパニーの犬」と陰口をたたかれている。

 グラントは「魔技師」と呼ばれる魔術で機械を動かせる稀有なクラスで、彼の所有する魔術兵装はアウトローたちの恐怖の代名詞である。

 なお、名前の由来について本人はあまり語りたがらないが、おそらく「阿修羅」からとったものと思われる。



台詞候補

「探偵社は眠らない。たとえ便所に隠れていようと、奴らを仕留めて見せる」

「これがお前たちへの最後の言葉だ。そこを退け」

「アウトローと気取ったところで、所詮奴らはチンピラよ」



・メタ情報

 奏と同様作者の持ちキャラの一人だが、パラレルワールドなので本編には全く影響なし。がっつり撃退してOK。本編ではこの人の戦闘描写はないので、むしろどう料理されるかが楽しみ。

 第3エリアの犯罪者集団や強盗団などのアウトローを撃滅することに心血を注いでいる。そいつらが発見されたという報告が入れば、部下を大勢引き連れて、どこからともなく現れるだろう。

 手配度★3の割には結構強い点に注意。カンパニーよりの人間なのに、ターゲットになっているのが不憫。


 特殊勝利条件は、依頼を出してきたWAAたちの居場所をあえてリークして、ターゲットを誘い出す囮にしろという過酷な勝利条件。なんだかんだ言って、アウトローたちは強盗や誘拐などの常習犯なので、こんな奴らに同情できるかという方は、依頼主ごと丸ごと始末してしまいましょう。

 特殊勝利条件を満たせば、追加で★1相当のターゲットを4人撃破した扱いになるほか、カンパニーから特別報酬がもらえるはず。

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