ちまなこ

neos

くすくす、すくすく


「だってねえ？おかあさん、

ちきゅうにろけっとがあたっちゃったら

ちきゅうはこわれちゃうでしょう？」



ドキリ


ああそっか、ほんとだ、そうそう

こわれちゃうね


濡れたアスファルトが黒く光る

少し寒い


私の膝の裏から聴こえた


歌うように話している


ロケットが

ちゅどーん、と音を立てて地球の右上に

大きな穴を開けているクレヨンの絵を

思い浮かべた


そうだよね

いつから私の地球はこわれなくなったかな

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る