相対的貧困

 絶対的貧困、と対比させて。



 絶対的貧困というのは、もう食うにも住むにも着るにも、とにかく最低限生命を維持することにも困るという、戦後から長いこと言われてきた、そしていまも私たちがつい「貧困」と言ったときに連想しがちな、貧困のこと。


 でも、いまはそういう「貧困」をいまいちど捉えなおそう、って動きがある。

 貧困というのは、衣食住や生命に困るというのも、もちろん、その通りだし、それはそれで、今後とも全力であたってゆかなきゃ、いけないだろうけど。



「相対的貧困」というのは、すくなくとも衣食住や生命維持には困らない、けれどもたとえば。


 お金がないせいで進学ができない。

 などの、

 お金がないせいで「ふつうは」できるようなことができない。


 そういうのも、「貧困」と捉えましょうということ。

 そう考えた場合、この「貧困的貧困」は、いまの日本で、かなりの割合いるんだそうな。



「まわりがふつうにできる」ことができないのは、なるほど、それは「貧困」といって、差し支えないのではないか。



いつ:教職関係の授業で。

どこで:大学で。

だれが:先生が。

なにをした:教えてくださった。



フリーメモ:

 この考え、いまの世のなかにめちゃくちゃ必要だと思います。

 もうマジ「相対的貧困」のつらさ。食えるよ、住めるよ、着れるよ、とりあえず生きてはゆかれるよ。

 でもだからって、よい。というわけでも、ないでしょう? って――。

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