69,遺漏

幾ら美麗と思えども

深く憂いたとしても


刹那のうちに忘れては

異なるものに執着していく


移り気であるのは無責任か

所詮薄い感情か


振り返らぬ冷たさは

歩を進める美談と取るか


暖かさを遺したままで

清廉さを漏らしたままで

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