23,矛

僕の世界は暖かかった

何処までも綺麗だった


人々は優しく微笑んだ

全ては清く美しかった


僕にとってこの世界は

紛れもなく味方だった


僕には闇が見えなかった

寄り添えなかった


僕の世界はどうしても

美しい幻想だった


全て分かると言いたかった

支えたいと願っていた


僕にはどうしても

それは出来なかった


僕の世界は幸せだった

僕の知識は夢だった

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