飢饉

この国の人で、食べ物に飢えているのはわずかだと思う。

物を選ばなければ、何かを食べることはできる。

ほかの国や島では、それさえ難しい場所もあるそうだ。

でも、食べ物はあってもみたされない人がたくさんいる。

誰かに認められたくて仕方がない人がたくさんいる。

認められなくても生きていけるのに。

認められなくても食べるものはあるのに。

これらのことから僕は考えた。

きっと、おいしいものを食べる事よりも大切なことがある。

きっと、食べ物がたくさんあることよりも大切なことがある。

それがないと、人間は飢えてしまうんだ。

体は満足しても、心は飢えてしまうんだ。

僕は誰に心を満たしてもらってるのだろうか。

僕は誰かの心を満たすことができてるだろうか。

どうすれば、お互いを認めあえるんだろう。

同じ生き物なのだから、邪魔するものはないはずなのにね。

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