6年4組 30番 綿貫肇

 6年4組 30番 綿貫肇わたぬきはじめ


 突然ですが、先生は嫌いな食べ物はありますか?


 ≪特にないかも≫


 僕は『ピーマン』がとても嫌いです。


 ≪あるあるだね〜≫


 ピーマンを食べるぐらいなら奥歯の隠し毒カプセルを飲み込んだほうがマシですね。


 ≪捕まったスパイ?≫


 ピーマンは食べ物の全てを台無しにします。あんなに美味しかったお肉もあら不思議、ピーマンと組み合わせると『ピーマンの憎詰め』が完成です。


 ≪すごい敵意だ≫


 でも、僕の親はピーマンを細かく刻んで、僕に気づかれないように食べさせて来ます。


 ≪良いじゃないですか≫


 いやいや、良くないですよ。


 ≪こっちと会話しないで≫


 だって、気づかれないよう苦いモノを食べ物に入れる。これって毒殺と同じ手法ですよね。


 ≪えらい大層なこと言いますね≫


 そもそも、時代は令和です。令和の時代に




 ピ   ー   マ   ン   ?




 ≪無駄に余白を使わないで≫


 おかしいと思います。というかそもそも、ピーマンの『ピー』は実は伏せ字のピーなんですよね。


 ≪違いますね≫


 ピーの部分には「ふ」や「ごう」が入ります。


『不満』


『傲慢』


 それがピーマンの本質です。


 ────────────────────


【先生のひとこと】


 栄養が『豊満』なので、好き嫌いが『円満』に解決することを祈ってます。

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