6年3組 10番 小寺由那

6年3組 10番 小寺由那こでらゆな


 今週の土曜日に、私は12歳になりました。


≪おめでと〜!≫


 それが良いことか悪いことかは、今は触れません。


≪素直に喜びなよ≫


 そしてその日の夜は、家族みんなでご飯を食べて、いろんな話をしました。

 母は、私が爆誕ばくたんした日の話をしてくれました。


≪ルギア?≫


 なんでも、私は生まれた時泣き声を上げなかったらしく、親族全員めちゃくちゃ慌てたらしいです。


≪爆誕とは程遠かったんですね≫


 家族の話すお話を聞きながら食べたケーキは、まるで初雪みたいに柔らかくて、母が作ってくれる透き通った凪のようなスープは、春の日差しのようにあたたかでした。


≪詩的すぎてイメージが出来ない≫


────────────────────


【先生のひとこと】


何はともあれ、幸せな家族で良いと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る