6年2組 21番 手越英美里



6年2組 21番 手越英美里てごしえみり


 昨日、お父さんと近所のカレー屋さんでカレーを食べました。


≪良いですね〜≫


 そしてその店のカレーは、つらさをえらべるカレーでした。


≪たぶんつらさじゃなくて、からさだよー≫


 私はつらいのはイヤなので、いちばんつらくないカレーをたのみました。


 なぜなら、つらさは心を蝕み、人から人間らしさを奪うからです。


≪急に難しい漢字を書くね≫


 でもお父さんは、一番つらいカレーをたのみました。


≪辛さに強いんだね≫


 ドMじゃん。私は引きました。


≪違うよ≫


 つらさ0のカレーはとても美味しかったです。

 しかし、案の定と言ったところか、お父さんはカレーをとてもつらそうな表情で食べていました。


≪それでも、食べられるのはすごいね≫


 ドMじゃん?


≪違うよ?≫


 数十分後、なんとかカレーを食べ終えたお父さんの顔面は汗に塗れていました。


≪がんばったね≫


 お父さんがつらいのきだと分かったので、今度の父の日はお父さんに「顔面パンチ」をあげようと思います。


≪やめよう≫


 喜ぶ顔が目に浮かびますね。


≪僕は血まみれの顔が目に浮かびました≫



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【先生のひとこと】


似顔絵をあげましょう。

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