小学生が書いた日記が想像以上に酷かった件
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6年1組
6年1組 01番 相川鉄郎
学校教育において、日記は非常に便利なシステムだと思う。単純な国語力だけでなく、児童の性格や私生活を自然に知ることが出来るからだ。
新学期を迎え、僕は国語の宿題としてクラスの児童に日記を書くという課題を出した。
原稿用紙一枚を渡し、今週起こった出来事などを1つ書いて提出してもらうのだ。その宿題を渡したのが、ちょうど先週の金曜日である。
そして月曜日の今。僕の目の前にはクラス全員分の原稿用紙が置かれている。
いったい僕のクラスの児童達は、普段どんな生活を送っているのだろう。そんな不安と期待を胸に、最初の一枚に目を向けた。
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6年1組 01番
僕は今日宿題をしたあと、僕は友達の良介くんと遊びました。
≪『僕は』はどちらか一個の方が良いですね≫
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国語の宿題なので、日本語的添削はしっかりと行う。赤ペンでコメントを書き、続きへと目を向ける。
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良介は最近出たゲームを買ってもらっていたので、良介の家でゲームをして遊びました。
夜は雨が降るという天気予報だったので、暗くなる前に家に帰りました。また遊びたいなぁと思いました。
≪計画的でえらい!≫
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生徒との交流も目的としているため、コミュニケーションを図るためのコメントも書いていく。
「それにしても、この子は計画的で感心だなぁ」
宿題もちゃんとやってる。ちゃんと暗くなる前に家に帰っている。偉い。
僕は日記の下に【先生のひとこと】と書き、短いコメントを書いた。
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【先生のひとこと】
帰りの時間や今の状況をしっかり考えていて、非常にえらいです!
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短い日記1枚読むだけで、この子の計画的な考え方や、交友関係まで把握できた。
この宿題、想定以上に有効かもしれない。
「次の子の日記も見てみるか」
さて、他の日記には何が書かれているだろうか。僕は積まれた原稿をめくり、次の1枚を手に取った。
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