第11話 伝えたい、この想い。
職場の24歳の男の子と22歳の女の子と話していた。
「コンビニでスマートフォンの写真をプリントアウトするサービスとかあるかなぁ?」
「うーん、どうでしょうねぇ。」
僕はその話に割って入りたかった。
「ギャラドス!?ギャラドス!?」
と。
でもやめておいた。
絶対伝わらないから。
君は【ポケモンスナップ 】というゲームを知っているか?
ニンテンドー64のポケモンの写真を撮るだけのゲームだ。そのゲームカセットをコンビニ(LAWSON)に持って行けばゲーム内で撮った写真を現像、プリントアウトしてくれるサービスがあったのだ。
ポケモンスナップ のCMでは
ジジイがコンビニの前でポケモンの写真を交換してる子供達に
「ギャラドス!?ギャラドス!?」
と声をかけ
ドン引きした子供達は悲鳴をあげ、逃げ出してしまうのだ。
そのネタで、職場の24歳と22歳の子にツッコミを入れたかった。でも100%伝わらない。
絶対に伝わらないよ。この想いは。
俺なら笑うもん。
でもこの子達に
「ギャラドス!?ギャラドス!?」
っつっても多分悲鳴あげて逃げられるか
「こわ。」
って言われるだけだもん。
ガイガイの実を食ったガイ人間って判定されるだけだもん。
でもどうしても誰かに伝えたかった。
ポケモンスナップ の思い出を。
インターネットの海に放流させて下さい。
俺のギャラドスを。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます