第9話 ボンボンボンバーマン

ハドソンのゲーム、ボンバーマンを知っているだろうか?


僕と兄の間では、あのゲームのストーリーモードの開始直後の無敵時間を利用する技。

(爆弾を爆発させた炎の中でまた爆弾を置きながら移動して、自爆しながら攻撃するアレ)

あの技の名前を

「ボンボンボンバーマン」

と、呼んでいた。


クソダサいネーミングセンスで、口にするのも恥ずかしいが小学生の僕たちは

「おい!ボンボンボンバーマンを使うぞ!!」

と必殺技のように口にしていた。


特に連続でダメージのはいるボス戦は最初の無敵時間にどれくらいダメージを入れるかが大切だった。


たまに無敵時間が切れてるのにボンボンボンバーマンをしてしまい、ボンバーマンが死んでしまう事もあった。

ヴァアア!

って。


そんなボンボンボンバーマンだか、皆んなはなんと呼んでいたのだろう?

あの自爆技、多分みんな使ってたと思う。

まさかボンボンボンバーマンと呼んでいたのだろうか?



僕は気になり、インターネットで検索してみた。


「ボンボンボンバーマン」


と。


すると、ボンバーマンの漫画がヒットするばかりでボンボンボンバーマンは全く引っかからない。


当然といえば当然だ。


僕が諦めて画面のスクロールを止めようとした瞬間、それは目に入った。



「ボンボンボンバーマン」


なんだと!?


ボンボンボンバーマンは実在していた!?

僕はすぐにタップした。


ツイッターのアカウントだった。


ボンバーマンとか関係なかった。


悲しかった。


この人はどんな気持ちでボンボンボンバーマンって名前をつけたんだろう。


死ぬほどダサい。


だってボンボンボンバーマンやで。

ちょっと声に出して言ってみ??

クソダサいで。


ボンボンボンバーマンやで。


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