満月

崩れかけた円天井の隙間から

白い光が差し込んで

ああまた月が満ちたのだとそう

気づいて

ああまた一巡り生き延びたのだとそう

吐息して

私と君はふたりきり

差し込む光をごくごくと飲んだ


#詩人の本懐 「満月」

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