第4話「今は語る人もいない映画」

 なんか、こういうシリーズ思い付きでやってるな。


 語るだけ語ったりしてから先が実はなかなかなかったりする……。


 まぁいいや、

 知る人ぞ知る。当時はそれなりに話題作だったはずなのに、もはや誰も覚えていないであろう映画を紹介したい。


1 「トゥルーマンショー」


 あらすじは、ハリウッドの巨大セットの中で、一人の男の人生をドラマ風にTV放送するという者、知らないのは本人だけで、彼の人生は、外では大人気ドラマとなっている。


 巨大セットはその男一人だけのために作られたのだ!


 そこで、生まれ、育ち、挫折し、愛し、働く。                 しかし、ある日隠しカメラに気付く……。                   


 登場人物のモブに至るまで主人公をはめる役者だという徹底ぶりw何とか映画のセットの中であることを誤魔化し、隠そうとする役者たちが面白い。


 そして、「人の人生ほど面白いものはない」という皮肉が詰まった映画であった…



 ぜひ見てほしい!



 そして、次──。


 この映画は、私が人生で唯一涙腺崩壊した映画です。

 タイタニックなんていう糞映画は寝てしまった人間が泣いた映画です。

 その名も!!


2 「パーフェクトワールド」


 あのケビン・コスナー主演の感動作です。


 あらすじは、とある刑務所から、脱走犯二人が逃亡。

 ある一軒家で成り行き人質として子供を連れさります。


 一人の脱走犯は正真正銘の屑なので誘拐した少年をレイプしようとしてもう一人の脱走犯に撃ち殺される(笑)

 

 そして、残った脱走犯と少年だけが、逃亡しながらも心を通わせるという流れ。


 少年は少年で、家庭に問題があり、色々と悩んでいる。

 問題というのは、家が宗教一家で、なんと色々ゴニョゴニョで名高い「〇〇バの証人」!!

 

 脱走犯が道の途中で、食糧調達のために少年に、

「ちょうど、ハロウィンだ、お菓子と飯をもらおうぜ」

 というと、固い表情になり……。

「無理!僕のうちは宗教でできない!」と固辞する?!


「???? なにそれ?」と脱走犯が返し、話を聞く。


 少年、宗教について語る……。

 すると、

「……そんなアホな話は──初めて聞いた」とあきれる犯人。


 そして言う、

「お前はやりたいんだろ? ハロウィンが」と聞くと、


 悩む少年。

「で、でも……」


 そして、犯人の名言!


「俺は〇〇バだとか、キ〇ストだとかに聞いてるんじゃない。お前に聞いてるんだ……やりたいんだろ?」


「…………うん!!」

 と、弾ける笑顔を見せる少年。


 なにも──家の宗教に納得していなかった少年はハロウィンを始めて経験する……みたいな?


 そのほかにも、抑圧された少年のやりたかったことを色々させてやる犯人に心を寄せていく……という話。


 最後は……涙なしでは見れません(滝涙)


 ぜひ、

 ぜひ見てください!!


 そして次。

 ふと、思い出した映画。

 多分あってるけど、タイトルもうろ覚え……。


 その名も、

3 「グッバイ、レーニン!!」


 舞台は旧東ドイツ、ソ連崩壊後でベルリンの壁がなくなり、東西ドイツが統一荒れた後の事。

 ↑に書かれてることは、平成生まれの子には「??」な出来事らしいですね。

 〇〇生まれのアタシは子供ながらびっくりしたのを覚えてます……。


 まぁそれはいいや、

 内容は、

 東ドイツで暮らしている一家族が舞台です。


 主人公青年の回想シーンからはいり、

 少年期を思い出しています。

 バリバリのソ連の影響化にあった東ドイツで、共産主義の中でも、人々の生活を改善しようと精力的に働いていた肝っ玉母ちゃん。彼女がある日、脳卒中かなにかでぶっ倒れます。そのまま、昏睡状態に……。


 母親は意識がない状態で長年病院に――。


 そして、月日は流れ、ソ連崩壊。ドイツ統一。資本主義万歳!の世の中になりました……。

 回想は終わり、少年は成長して青年に、

 母は眠ったまま……時代だけが過ぎていきます。


 そして、


 共産主義なんかクソッ喰らえ! レーニン? スターリン? ざっけんじゃねぇ! とばかりに全否定していた時代になります。


 とはいえ、西ドイツと東ドイツでは経済格差がありすぎて、東ドイツは、西についていくので精いっぱい……。思想も経済も違うので、統一したのはいいものの不満がたまる一方。青年も苦労の連続です……。


 そういえば、ソ連時代は~なんて、ちょっと思い出してセンチメンタルに(笑)


 そんなある日、――――ひょっこり母ちゃんが目覚めます!


 「「「マァジかぁぁぁ!!」」」


 とばかりに一家騒然。バタバタと駆けつけます。


 その前に、医者に一言、釘を刺されます。


「彼女は非常に不安定な状態です……おそらく、ちょっとしたショックを受けると、二度と目覚めないかもしれない」

 と、すごく怖いことを言われる……?!


 いやいや、大丈夫、ショックなことなんて……。


 あれ? ソ連崩壊とか、東ドイツが亡くなったとかって大丈夫?

 母ちゃん、東ドイツ改善のため頑張ってたよね? 確か……。バリバリのソ連夫人だったはず……。


 これで、東ドイツなくなったとかって、やばくね……?

 一家全員顔面真っ青……「「「こらやばいで?!」」」


 とばかりに、とりあえず、ドイツ統一の話はなしで……と、様々な小細工をしていきます。


 コカ・コーラの自販機はまずい、派手な服装も不味い、TVでアメリカ映画なんてもってのほか、ラジオも全部赤軍万歳にしろ! と、ありとあらゆる手で母ちゃんに、東ドイツがまだあるように見せかけます。

 とはいえ、ちょっとしたはずみでボロが出そうになったり……。

 (目の前でレーニンの像が解体されたり)

 (派手な格好の若者がいたり)

 (難民が逃げていく様子がTVで放送されたり)


 それでも、家族は母が亡くなる最後までダマシ続けるという……。


 そんな日々で、ふと――共産主義も悪いとこばかりじゃなかったな……と、家族や偽装にかかわった友人が思い出したりしているシーンが印象的でした。


 ぜひ、ご覧あれ!


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