囁きを風にのせて……

杏堂 水螺乃

チカチカ

 仲の良いあの子とケンカした


 最初はくだらない争いだったのに素直に「ごめん」が言えなくて


 ベッドの上で転がり瞼を開いたら


 視界に入ったのは


 チカチカ光る蛍光灯


 消えそうで消えない電気が


 意地っ張りな自分と重なって




 チカチカ目が回る

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