第2話:アルテミス・ゲーム

――あらすじ――


 死せる戦士たちエインヘリャルの楽園による襲撃事件から一ヶ月が経ち、7月の夏の盛りの季節。

 転校してきたレイラ・グローフリートは、時折発生する幻災を鎮圧するなど、桜鳳学院の中で確実に実力をつけていた。


 桜鳳学院の一年生には、レイラと同じように〝コード〟と呼ばれる称号を持った生徒が三人いる。

 『刃嵐ブレイド・ストーム』、『暴君タイラント』、『仮面の幻影マスカレイド・ファントム』そしてレイラを含め、彼らはいつしか〝桜鳳四天王〟と呼ばれるようになっていた。


 そんなある日、レイラの前に突如、挑戦状を叩きつける生徒が現れる。彼女の名前は分島わけしま妃織きおり。四天王にして、刃嵐ブレイド・ストームのコードを持つ妃織は、二週間でどちらがより多くの幻獣討伐ポイントを稼ぐか勝負を挑んできたのだった。

 妃織からの勝負に応じるレイラ。だが、圧倒的なスピードでポイントを稼ぐ妃織の前に、差は開いていくばかりだった。


 ふたりの勝負が苛烈を極める中、妃織の幻獣の遭遇率に神代アタルは疑問を抱く。レイラとは別行動でアタルは妃織を調べ始めるが、その途中で一人の幻闘士と出会う。それはアタルと同じく桜鳳学院の一年生、加賀美達臣かがみたつおみ。達臣は幻獣との戦闘により心に深い傷を負っていた。

 恐怖心から戦えなくなった達臣であったが、放っておくのも気が引けるアタルはそのまま、達臣と行動を共にするのだった。


 レイラと妃織の勝負、アタルと達臣の調査、二つの出来事の先には、の陰謀が渦巻いているのであった……。

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