優子と佐山さん

先輩との旅行から

戻った頃辺りから


しきりに優子が佐山さんの話を

するようになってて


この時期は、先輩のことで

頭がいっぱいで幸せで

あまり聞いていなかったのだけど


佐山さんと優子は

親戚だったらしくて

だから、ちょっと先輩とのことは

嫌そうにしてたんだなって

わかったの



梅雨に入って

仕事が忙しくなり始めると

先輩からの連絡もかなり増えたし

うちに、ちょくちょく来るようにも

なってきていて

なんの疑いもなかった。


ただただ、日々がドキドキで

毎日嬉しかったの


赤い日記帳さん


そろそろ疑問に思ってるかな?

今、どうして引っ越しの準備を

してるの?って


先輩との時間が当たり前に

感じるようになってからも

出来事は、いくつかあったの


燃えるような恋だとか

小説だとか、ドラマだとか

そういうものだけだと思ってたけど

実際にあるんだね


私は、そういうのから

ほど遠いと思ってた

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