第113話 ネコ日照りに希望の兆しが?!
巷では日照りが続いていて、はやくも山火事が起こっている西海岸ですが、家は猫日照りが続いております。というのも、うちはアメリカに来て以来、猫を飼ってないにもかかわらず、4年間は猫を切らしたことがなかったのです。何を言っているのかわからないと思いますが、要するに隣人の猫が毎日のように訪ねてきてたのです。
お向かいの女性が買っている猫ミアとヘクター。ミアは社交好きの猫で、コンドミニアムの廊下でだれか来ると、あいさつしに来ます。私たちはそのたびにミアをナデナデする幸福を享受していたわけです。
もう一匹の猫ヘクターは、ミアと対照的にすごーく用心深い猫で、めったに近くに寄ってきませんでした。一度だけヘクターをナデナデしたのは家族の中で私だけなのでちょっと自慢です。まあ、そんなわけで、引っ越すまで3年間それは続きました。
引っ越すときはそれはもう心残りで。寂しくて仕方なかったのです。
新居に移って一日目、ああ……猫が居なくてさびし……って、
猫居るー--------!!!!!
なんということでしょう。掃き出し窓から超かわいいグレーの白足袋猫がのぞいているじゃありませんか。そんなわけで、思わずミルクをあげてしまった私ですが、そこから一年以上その猫はうちに通ってくれ、時には私の腹の上で丸くなるまでになったのに、二年目の年の終わりごろから来なくなりました。どうも野良ネコではなく、またしても隣人の愛猫だったようです。
そこから猫日照りで今に至ったのです。寂しさに耐え兼ねリスに餌を与えたりしたけど、猫ほどリス、かわいくない……。そんなに好きなら飼えばって言われるけど、猫を本格的に飼おうにもうちは旅行時に世話をしてくれる友人がいない。
あきらめていたその時!昨日見たんです!うちの前を駆け抜ける白黒白足袋猫を。
これはもしや
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