凛々しい

 凛々しい。この言葉を聞いてみて、真っ先に「辞書を引こう!」と思った。


  容姿や態度がきりりとひきしまっているさま。きりっとして勇ましい。

  (明鏡国語辞典より引用)


  若い上にたくましくて、接する人が、はつらつとした感じを受ける様子だ。

  (新明解国語辞典より引用)


 国語辞典から見ると、男性的、男らしい、しっかりとして頼もしい、っていうことなのかな。確かに、男の人に対してよく使われているというイメージがある。でもどうして男性的なのか?

 語源由来辞典によると、古くは「凛々しい」を「非常に賢い」、「賢々し」の意味で使っていたそうだ。「賢々し」の元となる「賢し」は源氏物語、土佐日記に記述があるようなので、少なくとも平安時代にはあった言葉だ。平安時代はいわゆる男性優位社会(ここでは役人を考える)であり、役人の中でも特に才に秀でた者を「凛々しい」と呼んだ。このことから転じて、今では「たくましい。勇ましい。」を意味するのかもしれない。

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