第6話~産まれてくる赤ちゃんは男の子?想くんの産まれ変わりなの?~


ママのお腹に来てくれた赤ちゃんは

順調に大きく大きくなりました!


近所の人とすれ違う度

「そのお腹の出方はきっと男の子ね!」


「あらっ、大きくなってきたわね!

男の子かしらね?もしかしたら

想くんの生まれ変わりかしらね!」


声を掛けられる度に

どんな言葉も嬉しくて

以前のニコニコ顔を

取り戻したママなのでした。


ある日、パパが大好きな魚釣りから戻ると

パパは興奮しながらママを呼びます!


「ママ!ママ!ただいまー

あのね!釣りをしていたらね!

急に赤ちゃんの名前を閃いたんだよ!

男の子でも女の子でもいいように

渓流釣りの『渓』で

渓けい の一字はどう?」


ママ

「『渓』ね、とってもパパらしい

素敵な名前だわ~

想くんも夢ちゃんも

漢字一字で繋がりがあるし大賛成よ!」


しかし、その後、予定日を過ぎても

なかなか産まれてこない赤ちゃん


ママは

「この子は

恥ずかしがり屋さんなのかしら?」と言うと


パパは赤ちゃんのいるお腹をさすりながら

「もういつでも渓ちゃんのペースで

産まれてきていいからね!

パパもママも想くんも夢ちゃんも

ちゃんと待っているからね。」

と赤ちゃんに優しく話しかけます。


その横でママのお腹に耳をくっつけて

ケラケラと声を上げて笑う夢ちゃん


夢ちゃんには渓ちゃんの声が

聞こえているのかな?


少し不安だったパパとママは

そんな夢ちゃんを見て

安心し

益々笑顔になりました!


パパとママと夢ちゃんは

渓ちゃんに会える日を

いまかいまかとワクワクしながら

日々産まれてくることを

楽しみにしていました。

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