きみを花にたとえれば
きみを花にたとえれば
どんな花になるだろう
きみは
バラよりも華やかで
タンポポよりも清楚
ランよりも高貴で
チューリップより可憐だ
きみを花にたとえようとして
ぼくは花の名を知らないことを知る
もしもきみが花ならば
それはこんな花だろう
朝は食卓に置かれ家族の希望となって
夜は窓辺に飾られ恋人達の安らぎとなる
愛の告白の時に競って手に入れられて
別れゆく友の孤独を癒す
きみを花にたとえられなくて
それはそれでいいのかも
きみはきみという花だ
他のどんな花にも似ていない
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