あまりのことばたち

春日東風

想いを空に

心の器に想いがたまり

器から想いがあふれるとき

時にそれは叫びとなり

時にそれは叫びにもならず

時にそれは言葉となる


言葉になったそれは誰に向けようとしたものでもなく

強いて言えば空に向けられたものだ

ぼくは空から生まれた


ぼくの言葉は空に反射し

あまねく世界に拡散する

ぼくのこの想いを

ぼくではない誰かが聞くこともあるのだろうか


それともそれは

風のそよぎ

水のせせらぎ

地のふるえ

光のきらめき

そんなものとして解釈されて

誰にも聞かれずにその響きは消えていくのだろうか


いつか誰かの言葉をぼくが聞くことはあるのだろうか

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