第2話 悪魔のリクエスト
20190401――エイプリルフール企画当日。
いたずら百景として、
本編「すてきな昼休み②」中に紛れ込ませていました【悪魔のリクエスト】です。
日付変更と共に撤収し、散らかり放題のログの混沌へと沈ませてしまい、その後掲載し忘れてました。このたび見事に発掘! &ちょっと加筆して再度お届け!
CAST ~悪魔のリクエスト~
( `皿´)ノ{西村 奏
おこりん坊の音楽一家のお坊ちゃん。
響というスーパーイケメンピアニストの兄がいる(ぶっとびせれぶ系)。
家では弟属性。
(⊙ з⊙){学ちゃん
お隣のクラスの放送部員(MC)
痩せればきっとイケメン!(本人談)
放送部・稀代のMC(本人談)
その他・ぽっぷ要員
(σ - σ)(・∀・)画像無{しの ふじ いがらし♪
はじめに:
屋上で、しあわせなランチタイムを過ごす「すてきな昼休み①~②」。
ドビュッシーの『夢』の演奏でちょっとだけ男を上げた西村ですが、彼が屋上で楽器を奏でる権利を強奪した時のひどいお話です。
* これは、忍の物語よりすこし以前。
* “放送部”と“音楽室の悪魔”が、お昼の放送権をかけ対決した時のこと。
おまけ かがり町百景? 【悪魔のリクエスト】
――お昼休み。
♪ ぽっぷぽっぷぽっぷそんぐ~
五十嵐「あほみたいな曲だな」
忍「うん… でも売れてるんでしょ」
五十嵐「いや昼時にかけるか? 飯食ってんのに、噴くだろ弁当」
藤田「ぽっぷぽっぷ~ぽっぷぷぅ♪」
忍「歌えてないよ、ふじた…」
藤田「ほえ? ぽぽっぷ~」
忍「違う。ぽっぷぽっぷぽっぷそ… Σはっ///(赤面)」
五十嵐「まじか。歌えるんか、しのづか」
忍「…。」
忍「…うん」
忍「…実は、うちのおじさんがよく歌ってて…それで///」
五十嵐「歌ってくれ、もっと!」
藤田「うんうん しのちゃんうたってー」
忍「やだよ…絶対音感とかの西村とかいるし」
::: 西村「……」:::
負のオーラ・西村 ▼
忍「――え、西村?」
西村「Σはっ! すみません篠塚さん、考え事をしてましたッ」
忍「そうなんだ」
西村「だがしかし! この西村、篠塚さんの歌はしっかり聴いていたよッ」
忍「いや… 忘れていいよ」
西村「ねぇ。今度は、おれのため だけ に歌ってほしいな」
忍「う、うん… 考えておく、だから手を離して…」
しあわせ厳蔵先生「今日は、明らかに手抜きの焼きそば弁当だった…! 鷹史さん寝坊したんだな~////」
廊下を走る女子「B組へ急げー!松雪くんが席で眠ってるんだって!」
廊下を急ぐ女子「拝顔せんとッ!!こんなチャンス滅多にない!」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドリコ!!
「おさないで」「かけないで」「やめてふまないで」
「おかしも」「おかしもよ!」
「マナーをまもって」
「まつゆきくんは、みんなものよォ!!」
地鳴り(全校女子生徒たちの大移動) ▼
――翌日。
♪ ぽっぷぽっぷ~〃
五十嵐「相変わらず、あほみたいな曲だな」
忍「うん… でも相変わらず売れてるんでしょ」
五十嵐「いや昼時にかけるか? 飯食ってんのに、相変わらず噴くだろ」
藤田「ぽっぷぽっぷ~ぽっぷぷぅ」
忍「相変わらず歌えてないよ、ふじた…」
藤田「ほえ? ぽぽっぷ~」
忍「違う。ぽっぷぽっぷぽっぷそ… Σはっ///(赤面)」
五十嵐「まじか。相変わらず歌えるんか、しのづか」
忍「…。」
忍「…うん」
忍「…実は、うちのおじさんが相変わらずよく歌ってて…それで///」
五十嵐「歌ってくれ、もっと!」
藤田「うんうん しのちゃんうたってー」
忍「やだよ…絶対音感とかの西村だって相変わらずいるし」
::: 西村「……」:::
負のオーラ・西村 ▼
忍「――え、西村?」
五十嵐「怖っ」
藤田「西村くんどす黒いよー」
西村「Σはっ! すみません篠塚さん、相変わらず考え事をしてました」
忍「そうなんだ」
西村「だがしかしこの西村、篠塚さんの歌は相変わらずしっかり聴いてたよ!」
忍「いや… 忘れていいよ」
西村「今度こそ、おれのため だけ に歌ってほしいな!」
忍「う、うん… 考えておく相変わらず」
ザッ…… (立ち上がる西村) ▼
西村「そのためには……とち狂ったアホウドリどもを黙らせねばならん!」
五十嵐「ん? どうした西村、どこ行くんだ?」
西村「野暮用だ。――ではな!」
忍「西村…」
藤田「ぽっぷぅ」
忍「ぽっぷ」
五十嵐「ぽっぷ」
藤田「ぽっぷぷ」
忍「ぽっぷ」
五十嵐「えんどれすぽっぷ」
マンガ委員長「モップ? …ソウジヨウグノ、ナカ」
マジ走り女子「急げ!松雪くんがディアブロデススパイシーブロック改頬張ってるんだって!」
マジ走り女子「拝顔せんとッ!!こんなレジェンド・チャンス滅多にない!」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドリコ!!
「おさないで」「かけないで」「やめてふまないで」
「おかしも」「おかしもよ!」「同担拒否!」
「マナーをまもって」「同担拒否!」
「まつゆきくんは、みんなものよォ!!」
地鳴り(全校女子生徒たちの大移動) ▼
西村「 邪魔だァァァ! 」
そのど真ん中を進む西村のてろる ▼
( `皿´)ノ ( `皿´)ノ ( `皿´)ノ =3
――かがり高校、放送室。
西村「西村だッ」
放送部・部員「Σ悪魔の殴りこみだーッ!!」
西村「先ほどの
全・放送部員「「「本日の責任者は、こいつです(震)」」」
マナブちゃん「Σちょいちょいちょいマジですかー☆花の2-A!」
驚き轟き、マナブちゃん ▼
マナブちゃん「音楽室のA・KU・MA・西村奏くんじゃんYO!」
西村「腹立つな」
全放送部員「でしょうね! こいつがやりました!」
西村「西村だ。――意見がある」
全放送部員「どうぞうどうぞ~」
物陰に避難する部員たち ▼
マナブちゃん「え 僕に丸投げですか!?」
しーん (by全放送部員) ▼
マナブちゃん「うわヒド~イ! いいですよ! 伺いますよ! 僕でよければ! ガリコー放送部・平部員のマナブちゃんです。で、何ですか吹奏楽部のチャンピオン・西村様。クレームですか? モンスターですか? お断りです! 以上。」
目の血走る・西村「黙れェェェェェェェェエ!」
マナブちゃん「ギャァァァァァァァァ!」
かくかくしかじか、にしむら。。。 ▼
学ちゃん「Σえ! リクエスト・アワーの時間を繰り上げろって?」
西村「やめろとは言わん。篠塚さんの…“ぽっぷ”が聞けたからだッ」
学ちゃん「やめろも同然ですよ~! って思わず敬語だよ、同い年なのに」
西村「黙れェェェ、玉ネギ」
マナブ「え、玉ねぎ? 僕?」
西村「……んだ。何なんだ、
ぬ ァ ん だ ァ あ の 腐 れ ポ ッ プ ス は !! 」
西村てろる ▼
マナブちゃん「・・・(耳鳴り)・・・」
西村「今日だけではない毎日毎日“ぽっぷぽっぷぽっぷ”だぞ、昼時に耳障りだッ 腐るッ 篠塚さんのぽっぷ以外! ぽっぷ許せんッ ぽっぷはすべて、貴様の選曲と聞いた! ぽっぷ最っ悪だ! “ぽっぷ”がかかると、篠塚さんがぽっぷに夢中になってしまう……昼休みなのに悲劇だッ ぽっぷぽっぷぽっぷのせいで、おれは篠塚さんと会話出来ず! いいか、いいか二度とかけるな!」
マナブちゃん「……え?」
うまく処理できない(⊙ з⊙)マナブちゃん ▼
マナブちゃん「いや、あの……リクエストなんで“僕の”っていうか、」
西村「何だッ!」
マナブちゃん「全校生徒からの“リクエスト”・アワーなんです。…この意味わかる西村様?」
西村「分からんッ !!!!」
マナブちゃん「Σいや、あの、だから~全校生徒から募ったぽっぷなリクエ…
西村「いいッ説明など不要だッ 尊重されるべきは全校生徒の意見より、おれの意見だッ」
マナブちゃん「大横暴です~!!」
西村「無理か? ならば貴様は、でくの坊だ…」
マナブちゃん「西村様?」
西村「二度も言わせるな、役に立たん貴様は、 っでくの坊だ」
マナブちゃん「西村様なぜ?」
うまく反応できない(⊙ з⊙)マナブちゃん ▼
マナブちゃん「と、とにかくお昼の放送は我が校の伝統スタイルですから、無理なんです!」
西村「伝統だと…?」
マナブちゃん「で、伝統です!」
西村「ならば、おれが新たな伝統をつくってやる…決を採ろう! 対決だッ!」
さっと、銀の横笛を取り出す西村 ▼
マナブちゃん「Σそうやって“演奏の力”で、何でも思い通りになると思うなよォ~!」
西村「でくの坊よ……なるのだ。何故ならおれは西村奏だから だッ」
マナブちゃん「え~… でも、ナンカステキ」
西村「何でもリクエストしたまえ! 貴様らの好む低俗なポップス…フッ…でも構わんよ?」
マナブちゃん「え~…と、じゃあ“HOSHI-HIKARU”の ぽっぷ…
西村「嫌だッ!!」
マナブちゃん「Σえ!!」
西村「おれは信念を曲げん! クラッシックだ! 全員床に這い蹲り、その場でトクと聴くがいいッ!!!!」
マナブちゃん「なん…て、横暴なん……だ」
西村のアルティメット・クラシック旋律 ▼
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡マナブちゃん♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ガリコー♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
パァン (さくらんぼの実のはじけた音) ▼
西村「昼の放送は15分のみ、その後おれが演奏する。異論は、ないな」
マナブちゃん「……はい♡」
全・放送部員「……はい♡」
全・ガリコー「……はい♡」
西村「決まりだ」
マナブちゃん「西村様凄まじい…。放送室に、悪魔がのさばりて横暴す」
ダバーっ(滝涙) ▼
西村「感激の涙は……貴様、自分のハンカチで拭いたまえ」
マナブちゃん「さすが花の2-A。西村様、抱いて…くらいの感動レベルです」
西村「(チラッ)……。貴様は、ない」
そして、この翌日から
【西村の西村による西村のお友達のための屋上リクエスト・アワー】が、
始まるハコビとなりました。
【完】
――もっと翌日。
藤田「ぽっぷ…」
五十嵐「ぽっぷ聴きたいな…」
忍「ぽっぷ… うん。(しょんぼり)」
西村「は う あぁ 」
【もっと完】
※エイプリルフールでした~ ぽっぷ♪
西西♡西西 西西♡西西 西西♡西西 西西皿西西
おまけ 【放課後、屋上で……】
♪ キーン コーン カーン コーン
カァ… (お空のカラス) ▼
西村「大丈夫です、おれ以外誰もいません(100万回の確認)」
忍「うん……じゃあ、いくよ」
すぅ…(息を吸う忍) ▼
西村「!」
究極の小型録音機(西村家の七つ道具) ▼
忍「ぽ…
バタンッ(屋上扉の ふっとぶ音) ▼
藤田「Σぽっぷ~!」
五十嵐「Σぽっぷ!」
マナブちゃん「Σぽっぷイエア! 呼んで下さいよォ!」
忍「み、みんな… ぽっぷ!」
巻き込まれる西村「Σ何ぃぃぃいぃ!!!!」
もみくちゃ録音機 ▼
――カモンぽっぷ!
『ぽっぷぽっぷぽっぷそんぐ♪』 うた:ガリコー版HOSHI-HIKARU
ぽっぷぽっぷぽっぷそんぐ~
ほしがひかって ぽっぷすた~
ほしのひらめき ぽっぷぽっぷ
いくぞぽっぷ~
ひかれ夜空に かけちゃう世界を
めぐって~(めぐって!)
めくって~(めくって!)
きらきらそらきら!ほしきらら!
ぽっぷぽっぷぽっぷそんぐ~
ぽっぷぽっぷぽっぷそんぐ~
ぽっぷぽっぷぽっぷそんぐ~
すきだよ(ぽっぷ~)――全員でセンターを見つめて
すきだよ(ぽっぷ~)――センターが、ひとりを選ぶ
忍「…西村だよ…」※なんかいけめん
西村(本日の主役)「もう今日しんでもいい…」
――だんだん恋におちていく・ぽっぷEND
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