第8話コタツ

「コタツ」それは秋から春にかけて活動する生物であり、人間あるいはネコと共生している生物でもある。今回は彼らの生態について考察してみよう。

 体長は様々であり、小さな個体は50センチメートル四方で、大きな個体となると、1メートル×2メートル程度の大きさである。また幅(厚さ)はいずれも50センチメートル程度である。

 特徴は活動期には毛布をまとい、発熱することである。

 主食は人間の生気である。ではどのようにして人間の「生気」を捕食するのか?

 コタツは冬が近づくと、毛布の中で発熱し、人間を自身の体内におびき寄せる。そして、その中に人間の一部でも入ると、そこから少しずつ生気を摂取するのだ。読者の方もこのような経験をした方は多いのではないでしょうか?

『コタツに入るとついつい気持ちよくなって、しばらく家事、仕事に身が入らない。ましてや寝てしまう。』

これこそがコタツが「生気」を食す証拠である。

 これからの季節はコタツは夏眠の時期に入る。したがって、これらの行為はしばらく見られなくなる。だが、また冬が近づけばじきに見られるので、観察したい方はそれまで待っていてもらいたい。

 これにて「コタツ」という生物の考察を終えるとする。

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