第11話 エアタンク

「インゴット同士を合成して、強化インゴットとかも作れるっす。本当に色々出来るから、ディガーも楽しいっすよ」


「確かに、楽しそうだな・・・武器の育成」


ブンッ


斧を振ってみる。

良い感じだ。


盾も一緒に変わっている。

蒼い光の盾。

巨大サイズにしておく。


「あ、その武器、レーザータイプっすか?大きさを自在に変更出来るので、人気高いっすね。斧じゃなければ凄い価値あったっす」


「・・・貰っていいのか?」


「斧っすから」


斧、可哀想に。


「防御は全身一律っすが、盾の面積は別っす。盾、という独立した技能で、ブロックって動作があるっす。レーザータイプの盾を使いこなすと強いっすよ」


「なるほど・・・頑張ってみよう」


ゴブ・・・


獣臭・・・ゴブリンか。

2匹。


ヒュ


茜が歩く様に移動──


ザンッ


ゴブリンの一体が絶命。


ゴトリ


鉄のインゴットが落ちる。


「間引いたっす。もう一体を倒すっす」


・・・かっけえええ!


ゴブ・・・


戸惑うゴブリンに駆け寄り・・・


ガシュッ


ゴブリンを叩き潰す。


ゴトリ


またしても鉄のインゴット。


「鉄は、威力や硬度は上がるけど、重いっす。銀は軽くて霊力も上がるけど、硬度が微妙っす。ミスリルは軽くて硬度も高いけど激レア、更にはオリハルコンとかもあるっすが・・・とりあえず、好みの量、鉄のインゴットを並べると良いっすよ」


ミスリルとか、滅多に手に入らないんだろうな。

特に、浅い階層では。


ドロップした鉄のインゴットを2つ、インゴットスロットに入れ・・・重い。

まあ、まだ持てる。


「ステータスのSTRを上げると、重い物も扱いやすくなるっす。徐々にやると良いっすよ」


「なるほど」


「エア残量は大丈夫っすか?」


「エア残量?」


何それ。


「・・・本当にDDSに詳しいんすか?スタミナ、みたいなものっすかね。ステータスウインドウに、残量が出てると思うっす」


「1331/2000ってこれか・・・なんかどんどん減っていくんだが」


「これが無くなると死ぬっす。ダンジョンから出ると、徐々に回復するっす。連続プレイ対策っすかね?アイテムでも回復するっすが」


「つまり、この範囲でプレイする感じか・・・茜も似たような感じか?」


「私は、19843/20000っすね」


「多いぞ?!」


何?

レベルのせい?


「装備の、エアタンク、ってパーツ依存なんすよ。良いエアタンクをつければ、最大値や回復速度が上がるっす。エア消費量の方は、激しい動きをしたらたくさん減ったりするっすね。訓練すれば使用量減るっす」


「・・・もうすぐ半分使ってしまうのか」


「初日だし、1000を切ったら、地上戻るっす。丁度良い指標っすね」


なら・・・時間の限り、経験値とアイテムを・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る