エンディングPC2

あの後、血清について海堂 秋は教えてくれた。

目覚めたての能力を必死に使って、種の影響を受けた己の体から血清を精製したそうだ。

その経緯を聴取したUGNは分析チームとして彼を加えるつもりなのだとか。


そして。

「おはよう、PC2」

登校してきた君に海堂 秋が本片手に声をかける。

その口元は、前より少し柔らかくなった気がする。

「そうだ、以前は尋ねただけで自分の見解を言っていなかったな。」

「笑顔の本質とは───コミュニケーション、つまり相手へ示す喜びじゃないか、と考えた。」

「こうやって俺が少し笑顔が上手くなったのは、お前といて楽しい、ってことなのかもな」

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