ずっと同じ時間を共に歩いてきた二人の、しばしのお別れまでの道のりが、様々な紙とペン、印鑑を織り混ぜながら、じんわり温かく描かれていました。
あれ、なんだか、目頭が熱い…。

素晴らしい作品を、ありがとうございました。

奥様の語り、それも短いものなのに、旦那様の人柄まですごく伝わってきてほっこりとします。長年連れ添ってこられた愛情の証なのだろうと感じます。
とても温かな気持ちになりました。素敵な作品、ありがとうございます。

とあるご婦人の独白だけで、人生を順に巡って行く…。

書き手にかなりの力量がないと、こういう構成は上手く行かないと思いますが、この作品は読後感がとても味わい深く、読み物として立派にエンターテイメントとして成り立っており、とても素晴らしい作品だと感じました。
作者には感謝申し上げます。

紙とペンと印鑑…、人生上の区切りやトピックスなどがあった時に使用するものですよね。
タイトル、内容、テーマともしっくり来る関係…読者を独白するご婦人を暖かく俯瞰で見ているような心地良い位置にいる感じに置いて最後まで読了させる見事なテクニック。
さすがです。

楽しませて頂きました。

では。