第84話 龍崎ラブリ
電話の相手は、幼馴染みの龍崎ラブリだった。
彼女と連絡を取るのは何年ぶりだろう。龍崎家は名門だったが、数年前、事業に失敗し没落した。
家族も夜逃げ同然に姿を消し、ラブリとも連絡がつかなくなった。まさか、今ごろ彼女から僕のスマホに連絡があるとは思わなかった。
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