第68話 深夜、自宅にて……

 真夜中だと言うのに何処どこからか、セミの声が聴こえた。煌々と光る街路灯にセミたちも深夜だと言うことを忘れたのだろう。


 それにしてもだるように暑い。今夜も熱帯夜だ。

 もうじき夏休みなので気分は爽快なはずなのに、この蒸すみたいな暑さだけは堪らない。

 さらに、みみざわりな着信音がわずらわしい。

 僕はスマホを手に取った。こんな夜更けに、いったい誰だろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る