【完結】2番目の私

宝希☆/無空★むあき☆なお/みさと★なり

2番目の私

私は次女だ。本家の跡取りの長男になりたいと想いたがったが、ある人への想いで「オバタリアン」と判明。仕方なく次女面している。ただ「いかず後家」だ。本当は性的マイノリティーの事も考えどっちだろうとおもうのだが、それよりも、その人に対する非礼と、その人とのご縁を死守する為から、この性別で納得する様にしている。2番目の私。

幼い頃はお下がりの服を貰うのを喜んだ。教科書は年子ので同じものを使っており、無くす心配に怯える事はなかった。三女の妹が生れ可愛かったから可愛がっていたのだが、幼い頃の年下の子供特有の「可愛がってもらうのは私だけ」に目覚め妹を遠ざけ、姉とむちゃくちゃ親しく遊んだ。姉も母も独占した。

眠る前のぬいぐるみや着せかえ人形やリカちゃん人形を使ったTTRPGみたいなままごとを毎日毎日行った。近所の幼馴染みとは戦争ごっこや王子様お姫様ごっこや天才科学者や天才メカニックごっこ等をして楽しんだ。アドリブででる会話文に役にひたっている私は無心に格好良い役を演じて楽しんでいた。相手達が私程楽しんでいたかは、今疑問に想う。私は結局、この様に創作の道をあきらめられずあがいて居るのだが、創作の想いが起きたのは4才の私と幼稚園に行く5才の姉との少しの別れのせいかもしれないと、最近想う様になった。一人で遊んでる私のごっこ遊びは漫画家になりたいという気持ちに変化した。だから結婚をしない人生を選んだので、男性に関する知識は姉の夫に甘えれば良いやと、姉や姉の夫になるところの男性のジェラシーなんか、気がつきもしなかった。ブラコン(姉を兄化して見ていたからシスコンではなく)だったのだ。大人になって「ジェラシー」という概念にたどり着くまで私は2番目の子供として幼稚に、向かうところ敵なしな家族関係を気づいていた。本当は友達ごとにジェンダーを意識した内弁慶だったのだが。

だから内気な私は友達の数だけジェンダーを持っており、彼女達が一斉に会することがあれば、誰のジェンダーに合わせて自分を表現すれば良いかわからない怖がりな子供だった。兎に角、友達ひとりひとりと一番合った私で対応する怖がりな私はクラス替えのある一年毎に友達から離れてを繰り返している内に学校では一人ぼっちになってしまった。そんな私もブラコンを卒業しようとあがいた。姉が職場の敷居越しの他部署の意地悪な男性の仕組んだ結婚詐欺に合い初回面談で バージンロスしたと聞こえよがしされたからだ。父母の躾のなってなさや、身体の鈍い感度が女性として辱しめられていた。

真実は知らない。私は潔癖症のセックスレスなので、その手の話題を他人よりタブー扱いするきらいが合ったからだ。だから真相は知らないが、その他部署の意地悪な男性と大声で話を勝ち気な女性は何年もこの話題を続けていた。私は傷ついたが、ままごとをつきあってくれたブラコン対象の姉の事を想うと怒りで、刃傷沙汰にして元死刑囚になる覚悟で心の中で真剣に泣きわめいていた。だから部長と課長が発表する社員が見てよい珍しい会議の時に、テレパシー能力を使って徹底的にその他部署の意地悪な男性を叩き潰した。

意外な程に他部署の意地悪な男性は壊れていたので、私は復讐を終えることにした。ブラコンを卒業する為に、一番好きな漫画家達にシスコンの気持ちを覚えた。そして、それすら数年をかけて昇華する事に成功した。私は平気で嘘をつく人達~邪悪の心理学©ペックによるところ、クモ女を経てドラゴンになり、そして愛する対象をみつけ邪悪ではなくなった。それは愛らしい手のり桜文鳥との出会いが、その様に発展するのだが、それはまたのお話。




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