第28話:一美がアメリカで起業

 2005年1月に、日本に帰ってきて、バザー、フリーマーケット、珍しい、

着物、陶磁器、人形、工芸品、金箔、精密木工細工を探しまくると連絡が入った。

 やがて、2004年が終わり、2005年を迎えた。2005年1月7日に

日本に帰ってきた徳川一美が、実家に戻ってきて、アメリカ人が欲しがる

ような物とはどんなものか、両親に聞いても、祖父母に聞いたが、わからない

といわれ、関東でのフリーマーケットをあたってみようと、1月10日から

、東京、横浜、東京都内、関東一円を回るようだ。


 2005年3月10日、高田善平さんから電話で、相談したいことがあると

言い、高田さんの家に来て欲しいと言うので、出かけて、ノックをして、

応接間に上がると、なんと須賀川治と須賀川肇さん親子が来ていて、

シティバンクについて聞きたいと言うのだ。高田善平さんが須賀川治と

須賀川肇さんを紹介してくれた。須賀川さんも、シティバンクに口座を

作りたいと言い、着いては紹介して欲しいと言った。高田さんが購入した、

M社のヘッジファンドに興味があり、かなりの金額を投資したいと考えて

いるのだが、どう思うと聞かれた。すると、徳川泰平が、具体的に、何を

聞きたいのですかと質問すると、今後、投資するのにふさわしいかどうか

と言うことだと聞くので、そんなことはわかりませんと答えると、私どもで

調べて見ると、間違いなく世界でもトップクラスの実績を持つ、一流の会社だ

とは、わかっているのだが、基本的に日本の大蔵省が日本に入れたがって

いないと言う情報が入っていると、言うのだ。今迄、公明正大に形で、

M社のファンドは、日本で買えなくて、香港やシンガポールの代理人に

手数料を払って、交渉して、売り買いしているのが、現状で、その代理人

とのトラブルがあったり、日本の税務当局が、香港、シンガポールで

網張っていて、脱税で、多額の追徴課税を取られるケースもある様だと

言った。


 それだけ御存知だったら、ご自分で判断された方が間違いないのではと

言うと、それはわかっているのだが、そこで、困っているのだと言った。

では、私の勝手な個人的な意見として申し上げるならば、やめた方が良いと

言った。その理由は、シティバンクの6回の勉強会を聞いて、感じたのだが

、紳士的に、ゆっくり、やさしく説明して、投資商品を宣伝をしたが、投資

意欲をかき立てる、上手い宣伝で、多分、お金が、有り余っている人なら、

その虚栄心をくすぐられて、1口、3百万円とか、5百万円などの投資商品

を上手に買わせていたが、私は、ちょっと待てと考えリスクの説明が、

以上に少ないと感じて手出ししていないと答えた。何故と言われると、

単なる、私の勘というのが本音ですと言った。すると、年輩の須賀川肇さんが

、やはり、そうかと言うと、実は、大蔵省の官僚や政治家を何人も知っていて

、政治献金もしているが、そのつてで、話を聞くと、シティバンクが日本で

行っている、投資商品の勧誘に問題があり、近々、手入れが入ると聞いて

いると言った。それを聞いた、高田善平さんが、そりゃまずいと言った。

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