第3話現在から過去へ、不思議な旅1
今まで、数回、行ったことのある国会図書館へ、東京駅から皇居を散歩
しながら国会図書館をめざすことにした。東京駅で降りてホームを歩くと、
工事の看板が出てないのに、ホームの壁に穴がみえた。しかし、おかしな事に
、回りを歩いてる人が、立ち止まったりする人がいない、泰平が、変だなと
思い、その穴に、急に興味を持ち、探検したくなった。まるで吸い込まれる
ようにして、壁の穴の前に行くと、カビの臭い様な、不思議な臭いがして
、湿っていた。穴の中に入ると、雨漏りがして、水滴の様な物が自分の頭
に落ちた。すると、頭がぼーっとして、まるで貧血か、立ち眩みの様に
なって倒れた。しばらくして、気が付くと、ずーっと先に、小さな明かりが
見えて、多分あれが出口だろうと思い、速足で、その出口と思しき場所へ
行った。出口をくぐると突然、また、激しいめまいに襲われて、再び、
倒れた。少しして、おいどうしたと呼びかける声で意識がもどると、黒い
学生服の男が多く、何か服装に違和感を覚えた。
改札を出ようとすると、自動改札機がない。改札でうろうろしてると、
駅員が来て、切符を見せろと言うので、自分の持ってる切符を見せると、
切符の裏側が真っ黒なのを見て、偽造したのかと、大声で怒鳴った。
どこから乗ったと言うの浦和というと、確かに、浦和と印刷してある
と言い、¥240払えと言ったが、財布を落としたと言うと、
しょうがない奴だなと言い、今度からは、ちゃんと切符を買えよと言い
、改札を通してくれた。
大通りに出ると、何やら、お昼過ぎに、大きな電器屋さんの前で人だかり
が出来ていた。そこで、画面を見ると、字幕に、米軍の北爆開始と書いて
あり、大きな爆撃機がら大量の爆弾がジャングルに投下され、火柱が
上がっている光景が映し出された。これで、ベトナム戦争は、激化して
長引くぞとか言う声があがり、沈痛な顔で、サラリーマンが通りを歩いて
いた。
その時、徳川泰平が「とぼけて、今日は、いつでしたっけ」と、隣の人に
聞くと、「兄ちゃん、しっかりしろよ、酔ってのかと言われ、今日は、
1965年2月10日だよ」と答えてくれた。その大きな電器屋でテレビ
放送を見ていた中に、年の頃で40台歳と思しき、背広を着た紳士Aが、
徳川泰平を見て、兄ちゃん格好良い服を着てるねと話しかけて来た。
その後、紳士Aが、君は、今の若者と、少し違った感じで、面白そうだ
と言い、近くの喫茶店で、話をしないかと言われ、了解し、喫茶店に入り、
周りに人がいない、奥の席に座って、ケーキセットを頼んで、紳士Aが、
名刺を渡し、私は、須賀川肇といって、この近くの事務所で公認会計士
事務所をやっていると自己紹介し、何か、良い投資の話が無いか、会社
回りして探していると言った。
君も自己紹介して下さいというので、銀行に勤め始めた者ですと言い、
名前を徳川泰平と言います、私も投資で儲けたいと考えてると伝えた。
須賀川肇さんと、こんな風に突然会ったのも何かの縁でしょうと話した。
その後、珈琲とケーキのセットを注文して、、人に聞かれないように
注意して、小さな声で、歓談して、親しくなった。
そうしてリラックスした時、突然、徳川泰平が、厳しい顔をして、
小さな声で、あなたは、私と、これから話すことを、
「1つ、親にも、他人にも、絶対にしゃべらない事」。
「2つ、指示されたとおりに行動する事」。
「3つ、話した事は、秘密にし、手渡す資料は、他人に絶対に渡さない事」。
この約束を守れるかと言うと、守ったらどうなるかと聞いてきたので、
大金持ちになれると言うと、面白いと言い、わかった、絶対にしゃべらない
と約束してくれた。
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