第39話 ゴルフコンペ

8月最終の金曜日、主治医のO先生の診察の日。

いつものように、朝7時半に家を出て、自動受付機で受付。

3番ゲット。

すぐに家に戻り、洗濯したり、朝食を済ませて、9時過ぎに病院へ戻る。

これが、一番早い方法。

今日は、9時半より早く診察が始まったらしく、5番目くらいになったが、

待っている人よりも早く診察室へ。

「U先生からいつも様子を聞いているので、久しぶりな気がしませんね。」

4週間ぶりですよ、先生。

「動きがよくなってきましたね。」

半年過ぎましたからね、先生。

「癒着があったから、時間がかかりましたけど、やっとここまできた感じですね。」

「これからですかね。」

「僕よりよく曲がりますよ。」

「先生は、人類で一番足首固いですからね。」

などと、冗談を言い合う仲になっている。

調子に乗って、U先生と飲むことがあったら、うちのお店にも寄って下さいと

言ってみた。

来るかどうか知らないけど、医師会の皆さん来られますよ。

さて、その2日後、大学のOB会のゴルフコンペだ。

年に1回しか行かないゴルフ場までは、1時間半くらいかかる。

いつもギリギリになってしまうので、

早めに準備して出かける。

いつもより余裕。

両足首にサポーター。

万全だ。

受付で賞品を2個渡す。

ゴルフ部長Nさんと、副部長Sさんがおられる。

「何してアキレス腱切ったんですか?」

「バドミントンです。もう36年くらいやってるんですけど、やっちゃいました。」

「気をつけて下さいね。」

お天気は最高だ。

ずっと続いていた雨も上がり、青空が見え、時々さわやかな風が吹く。

このゴルフ場の社長兼支配人のSさんと、弁護士のTさん、

大先輩のIさんの4人で回る。

ティーショット、完璧。

大丈夫みたいだ。

終わってみれば、ドラコンを頂き、

ティーショットは、フェアウェイキープ100%、パット32。

十分でしょう。

そして、女子の部4連覇!

最後の2ホールは、正直足も腰も痛くて、

レストランに上がる階段が辛かった。

化粧品を忘れて行って、顔も髪も洗えない。

スッピンだ。まあいい。

N部長から、

「4連覇の賞品だけど、キャディーバッグか、カープの観戦チケット、どっちがいい?」

と聞かれた。

カープ戦も見に行きたいが、金曜日。

お店があるから無理だ。

スリクソンのキャディーバッグは魅力的だが、

もう6個くらいもらっている。

観戦チケットにした。

欲しい人はいるはずだ。

その他にも持ちきれないほどの賞品を頂く。

そういうコンペなので。

テレビ局の役員や会社の会長、弁護士などなど偉い人たちだけど、

楽しくラウンド出来た。

何とか歩けたし、良かった。

翌日は、ほとんど家にいた。

月曜日のリハビリで、

「かなりお疲れですね。休める時は、ゆっくり休んで下さいね。」

と療法士に言われる。

来週から、リハビリは週2回にしようかな。

そもそも週3回も私が決めているだけだし。

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