誕生日から自分は主人公じゃないと思えたら

音咲 なほこ

第一章

第1話誕生日に不如意

ピピッ。

体温計が鳴る。

38.5度あーあ。

今日は私の誕生日なのに。

バイトも休まなきゃ。

電話。電話。

プルルルル・・・

「はい。喫茶ロジーです。」

「すいません。モモです。今日は熱が出てしまい。急ですがお休みいただけますか?」

「モモちゃんか、お大事にね。今日は休んでいいよ。」

「ありがとうございます。それでは失礼します。」

「はーい。じゃーねー。」

マスターが電話に出たけど優しい。


早よ。寝よ。本当についてない。

まぁフツーや当たり前がありがたく尊いものだと

神様が教えてくれた天からのプレゼントかもしれない。


ピポン。携帯が鳴る。

ラインだ。

”誕生日おめっとう。モモちゃん”

友達の春川君からだ。どうしよう。


ありがたいけど

眠いからまだ返事しないどこう。

春川君はマメな男の子で喫茶ロジーのバイト仲間だ。

音楽の趣味やアートの趣味が合うのでたまに遊ぶ。

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