Hundred Story ~恒川美晴は筆を執る
游=レイトショー
プロローグ 百物語を書きたくて
百物語。ろうそくを100本つけて、話を一つするごとにろうそくの火を吹き消してゆくアレだ。100本目の火が消えたときに何が起きるかは私にだってわからない。
そんな百物語を書いてみたいと思った19歳の秋。私はこれから日常から得たネタを使って怖い話を100書きます。いつまでかかるかわからなくても、この話だけは絶対書きたい。自費出版でもいいから、私の書いた百物語を世に出してみたい。
これは私、恒川美晴の書いた、恒川美晴だけの百物語です。
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