第151話
「ただいまー。」
「おかえりなさいませ。今日はお早いお帰りですね。」
「うん、昨日のコカトリスの軟骨を取りに行っただけなんだ。ところでこの軟骨なんだけど一口より小さく切ってから油で揚げて欲しいんだけど、できる?」
「フリッターでしょうか? それならできますが。」
「うーんあんなに衣が厚くない方がいいな。衣がなくてもいいぐらいだよ。」
「承知しました。やってみましょう。」
「ありがとう! 夕飯を楽しみにしてるね!」
それまで風呂に入っておこう。
まだ明るいから露天風呂はだめだな。
今夜は父上も帰ってきている。
「おっ、これはうまいな!軟骨を揚げたのか! エールによく合うじゃないか!」
やはり好評だな。
キアラには硬いかな?
「初めての獲物がコカトリスなんて運が良かったよ。おいしいね!」
「おっ、がんばってるじゃないか。偉いぞ!」
「ちなみに今回は軟骨しか持って帰らなかったけど、他においしい部位ってある?」
「私は新鮮なレバーがいいわね。」
「私はモモだな。あれは小さく切って焼いて塩をかけるだけで美味いんだよな。」
「キアラには柔らかい肉を取ってきてやるからな。」
「ありがとー楽しみにしてるね。」
現在の所持金は金貨二十枚近くか。
子供が持つ金額じゃないな。
でも、これであの相談ができる。
「ねー母上、昔貰った循環阻害の首輪なんだけど、もう効かないんだよね。
何か効果的なやつはないかな? お金は用意できると思うから。」
「さすがね。じゃあ用意しといてあげる。たぶん来月には手に入ると思うわ。金貨五枚ぐらいかかるけど持ってるかしら?」
「うん、あるよ。じゃあお願い。」
そう言って私は金貨を五枚渡す。
この際だから防御も固めよう。
守りの魔法と合わせればさらに万全だろう。
循環阻害の首輪はキアラにプレゼントだな。
キアラの修行はどうなんだろう?
うまく進んでいるのかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます