ここで、フクロウがぶち込みます

 まっくろお母さんは飛び去ってしまった。


「なんだ、コイツ。」

「なんだ、コイツ。」

「なんだ、コイツ。」


 かわるがわるではだかんぼのくちばしがつっついた。


 ぬぅ、と枯れ木を上ってきたヤツが顔を出した。


「しめしめ、親はどこかに行ったぞ。」


 のっぺりした細長いヤツだった。


 はだかんぼの赤ちゃんたちは助けを呼んだ。


 けど、誰もこなかった。


「このデカいのをもらっていこう。」


 顔より大きく口をあけて、パクッ。


「ぐ、ぐぬぬ……」


 フクロウよりは小さかった。


 フクロウはどすこい。


 巣から下に落っこちた。細長いのといっしょに。

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