第2話 それ

 それは苺だ。いんやそうは見えませんが、いや、苺だ。これがですか? なんだと、これだから下賤のものは! そんな王様、あんまりだ。首を撥ねろ! どうか、どうかお許しを、妻と子供が……。えいえい、早くしろ。

 農奴が埋められたのち

 うむ、これで苺を味わう用意ができた。この折り重なる赤い層、白い滑らかに塗られた表皮、最高だ! お母さん、王様がケーキ食べてるー。

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