第3話:Bパート
『さて、この状況、どうやってシャトルとやらを護りきればよいのじゃ』
レイフによって施されたプロテクション・フロム・ミサイルによって、シャトルは射撃武器によって破壊されることはななくなった。だが、重機に接近されて攻撃されてしまえば、プロテクション・フロム・ミサイルの意味はない。つまり重機部隊をシャトルに近づけさせては駄目なのだ。
『問題なのは、数が多すぎることじゃ』
大型の重機4両は行動不能としたが、中型や小型の重機は、約100両ほど。とてもアルテローゼ一体で防ぎきれる数ではない。
『せめてゴーレムがいればの~』
レイフは、もう二度と手には戻らぬ、筆頭魔道士時代に指揮したゴーレム部隊に思いを寄せた。アイアン、ストーン、そしてアダマンタイトで作られたあのゴーレム達があれば、あの程度の敵は鎧袖一触で蹴散らせるだろう。
思わず0.5秒ほどゴーレム部隊を懐かしんだレイフは、そこでふと気がついた。
『そうじゃ、なければ作れば良いのじゃ』
確かに帝国時代に作ったゴーレム部隊のような精強なゴーレムを作るのは不可能だ。しかし、単純な動作を行うだけのゴーレムであれば、レイフであれば簡単に作成できる。そう世界最高峰のゴーレムマスターであるレイフに、それができないわけがないのだ。
…ただし、レイフにその
『ナレーションめ余計な心配じゃ。今の儂はなぜか
「アルテローゼ、ナレーションとは誰なのですか? できれば、シャトルの機長さんにどうすれば良いのか、指示を出してほしいのですが」
先ほどからシャトルの機長と副機長に現在の状況を説明していたレイチェルが、レイフの高笑いを聞いて、あきれた顔をしていた。
彼女はシャトルの機長への状況説明をレイフに交代してほしかったみたいだったが、
『今は忙しいのじゃ。それにそういった説明は
「また、嫁とおっしゃいましたわね。私は
レイチェルがモニターに向かって何か叫んでいたが、レイフは無視して意識を機体の外に集中させた。
『(この滑走路とやらは破壊しない方が良いらしいの。では周りの土を使って作り出すのじゃ) さすがに印を結ばずに事をなすことはできぬか…。ふん、』
『土塊よ、形をなして我に従え…クリエイト・ゴーレムじゃ』
レイフの言葉が、モニターだけではなく外部スピーカーに出力される。その
アルテローゼのモニターには、友軍のロボット兵器として総数80体が表示された。
『うむ、なかなかの出来なのじゃ。これでようやく戦いになるのじゃ。…レイチェル、半数の指揮は預けるから、左側面の部隊を食い止めるのじゃ。儂は残りを率いて正面の敵を蹴散らすのじゃ』
「えっ、どうして突然味方が出現するの? アルテローゼ、貴方いったい何をしたの?」
『良いから、ゴーレムを指揮するのじゃ。それぐらい儂の
「だから、嫁じゃありません。…ロボット兵器のオペレートなら任せてもらって結構ですわ」
レイチェルは、戸惑いながらもモニターに表示されたゴーレムのオペレートを始めた。
ロボット兵器のオペレートは、そのAIのレベルによって異なる。レイフが作り出した
そんなゴーレムと戦う革命軍の重機だが、数はほぼ同数で相手は射撃武装を持っており、
「無理に戦う必要はありませんわ。シャトルに近づけさせなければ良いのです」
レイチェルはレーザー兵器が
『(なかなか
レイフはレイチェルのオペレーションを見て、なかなかやるなと感心する。そして彼自身は残りの
「一体何なんだあの人型の群れは? 突然現れやがったぞ」
「俺が知るかよ。何か格好は巨人に似て無くもないが、えらく小さいな」
「しかもこっちに向かってきやがる」
「
「しばらく様子見するんじゃ」
「あれ、以外とかわいいかも…」
アルテローゼの左側面から向かってきていた革命軍の重機部隊は、突然現れた
つまり、レイチェルの指示通り方円陣を組んでコミカルに動き回るゴーレムは、時間稼ぎという目的を果たしていた。
一方、
「敵が攻めてくるぞ」
「なんだあの間抜けな面のロボット兵器は?」
「いや、あんなロボット兵器見たことないぞ。もしかして新型か?」
「いや、突然現れたんだ。普通のロボット兵器じゃないぞ」
「とにかく近づけるな。撃つんだ」
『ふふふ、その程度の攻撃なら
普通のロボット兵器であればレーザーを当てれば対レーザー装甲が灼熱したり、関節やセンサーに当たればダメージを負ってしまう。しかし
手足が破壊されれば動けなくなるし、胴体の中にある核を壊されたら崩れてしまうのだが、そこまで強力な射撃兵器を革命軍の兵士達は持っていなかった。時折発射される対戦車ミサイルも、
『さて、ここからはお待ちかねの格闘戦じゃ。 いーっひっひっひっ。それゴーレム部隊よ、おぬし達の力を見せてやるのじゃ』
レイフは不気味に笑うと、
「くそっ、相手はただの土くれじゃねーか」
「俺たちゃ鉱山で堅い石を相手に
「そんな愉快な顔をした奴らに負けるかよ~」
最初は
中型のパワーローダがゴーレムを挽きつぶし、四足歩行の削岩機がゴーレムの核を突き崩す。生身の兵士に至っては、ツルハシはシャベルでゴーレムに戦いを挑んでいた。
『ぬう、以外とやるものじゃ。一時撤退じゃ』
三分の一ほどゴーレムが倒されたところで、レイフはゴーレムを引き連れて、左方向に逃げ出した。
「よっしゃ、逃げ出したぞ」
「逃がすか。追いかけるじゃー」
「うらー、突撃じゃー」
逃げ出したアルテローゼと
滑走路から逃げ出した
『ふぅ、ここまで来れば準備完了じゃな』
「そう、もう時間稼ぎの必要はありませんわ」
レイフの言葉に、レイチェルがクスッと微笑む。
「よし、追い詰めたぞ」
「指揮官の敵をとるのじゃー」
そして、革命軍がアルテローゼを倒すべく前進を開始したとき、進路がクリアとなった滑走路にてシャトルが滑走を開始したのだった。
現在のシャトルは、燃料節約のため地上ではジェットエンジンを使用し、大気が薄くなった所からロケットエンジンを点火する。しかし今は緊急事態であり、一刻も早く離陸することが求められている。シャトルの機長はロケットエンジンを地上で点火して一気に離陸するようだった。ズゥゴゴゴゴーと轟音を立てエンジンから長大な炎が吹き出し、シャトルは滑走路を一気に加速していく。
「シャトルが離陸する!」
「あのスピード、ここからじゃ…追いつけないぞ」
「まさか、このために俺達をここに誘い出したのか」
革命軍の兵士達は、離陸していくシャトルを呆然と見上げるのだった。
ロケットエンジンにより、通常の倍の加速で滑走路を走るシャトル。瞬く間に離陸速度に達すると、白い煙の尾を引きながら一気に大空を駆け上がっていく。こうなれば革命軍の兵士達も手を出すことはできない。それに仮にシャトルにとどくレーザー砲やミサイルを持っていたとしても、プロテクション・フロム・ミサイルの力場はまだ有効なのだ。
『よし、これで目的は達成したのじゃ。レイチェルこれで良いのじゃな?』
「アルテローゼ、ありがとう。おかげでシャトルを逃がすことができましたわ。後は私たちが逃げるだけですわ」
レイチェルはそう言ってにっこりとモニターに微笑んだ。
『(おお、
レイフは、どこから知ったのかRECボタンを押してレイチェルの笑顔を保存するのだった。
二人が何となく和み、革命軍の兵士達は飛び去るシャトルを見て呆然としてた…その時だった、アルテローゼに通信が入ったのは。
『レイチェル、逃げるんだ。そこは危ない』
通信を送ってきたのはレイチェルの父ヴィクターであった。
「えっ、お父様? はい、シャトルは飛び立ちましたわ。後は革命軍から逃げ出すだけですわ…」
『そんな事を言っているのではない。早くその場から逃げるんだ。早く…』
ヴィクターの切羽詰まった通信に、レイチェルは戸惑っていた。
『一体、どうしたのじゃ』
『ん、何じゃこれは?』
そこでレイフは、レーダーに妙な物体が映っていることに気づいた。大きさは10メートルほどの物体で、それは狙い澄ましたかのようにシャトルに向かって飛んで行くのが分かった。
『あれは…何じゃ?』
「何なのあれは?」
レイチェルはモニターに映った光景を見て、驚く。
レイフとレイチェルが唖然と見守る中、右手はグーの形をとると、そのままシャトルに衝突する。まだプロテクション・フロム・ミサイルの力場は有効だが、レーザーやミサイルとは桁違いの質量なのだ、さすがに飛び道具を無効化する魔法といえども限界は存在する。いや、空飛ぶ手による攻撃は、飛び道具じゃないかもれしれない。
「お願い逃げて。逃げて…」
レイチェルは、うなされたようにシャトルの機長に通信を送るが、ロケットエンジンで加速中のシャトルに、軌道変更などできるわけもなく。
ズドーン
シャトルは右手に貫かれ、バラバラに爆発四散してしまった。搭乗していた人達の運命は言わずもがなであり、助かる見込みは無かった。
「そんな…ありえま…せんわ」
レイチェルのスティックを握る手がガタガタと震え、つい先ほどまで通信で話してた機長や副機長の顔がレイチェルの脳裏をよぎる。そしてスティックを握るその手にポタリと涙が零れ落ちた。
突然の出来事に茫然自失状態のレイチェルに対し、レイフの方は別な理由で動けなくなっていた。
『(何じゃ、この
シャトルの爆発と同時に、
『(これだけの
国家レベルで行う儀式魔法では大量の
レイフは、帝国の筆頭魔道士としてその禁忌の方法をよく知っていた。
『ばかな、何ら下準備も無しでそんな事を起こせる訳がないのじゃ。アレを行うには、その場を固定する魔法陣が必要じゃ。一体何処にそんな物があるというのじゃ』
その頃、革命軍の兵士達もシャトルが撃墜されたことに驚いていた。彼等の目標はシャトルに搭乗していた重要人物の殺害ではなく拉致して人質とすることだった。そう、殺してしまっては交渉には使えないのだ。それに非武装の政治家や民間人をあのような方法で殺してしまっては、地球連邦だけではなく月や金星、そして
人民を味方に付けたい革命軍としては、シャトルの撃墜は悪手中の悪手だったのだ。
「…チャン、どうしてシャトルを撃墜したんだ」
重傷を負って衛生兵から治療を受けている指揮官が、巨人に通信を送った。
「そりゃ、彼奴らを逃しちゃ駄目だからですよ。地球連邦の連中は皆殺しにしなきゃなー」
チャンは、戻ってきた巨人の右腕を元に戻すと、格納庫を破壊しながら空港に乗り込んできた。
『あのようなゴーレムが存在するとは…。いや作った奴は馬鹿なのじゃ』
シャトルの格納庫を破壊して空港に侵入してた巨人をみて、レイフは驚きを通り越してあきれかえっていた。
『物事には何事にも適正値があるのじゃ。もちろんゴーレムのサイズもそうじゃ。あんな巨大なゴーレムを作って、一体何と戦おうと言うじゃ。しかも構成がストーン・ゴーレムとアイアン・ゴーレムを組み合わせておるじゃと。ゴーレムという物が分かっておらんのじゃ。そもそも…』
レイフの言う通り、巨人は石でできた人の体に金属の鎧…黒い鉄のブーツに、ブレスプレート、ガントレット、そしてローマ騎士のような鶏冠の付いたヘルメット…を着せたような姿である。
しかし、本来のゴーレムと異なり、巨人は目にはカメラが装備され、ガントレットには先ほど腕を飛ばしたロケットブースターが付いていた。背中にロケットを背負わせれば二本のレバーの付いた送信機で操る某ロボットか、頭に操縦席のある鋼の城と言いたくなるデザインであった。
「アルテローゼ、訳の分からないことを言うのはやめなさい。あれを、あの巨人を倒すのです…」
ブツブツとゴーレム製作の
「アルテローゼ、さっさとあの醜悪で人殺しで、地獄の獣を破壊するのです!」
シャトルが撃墜され、その悲しみに涙していたレイチェルはもうこの場にはいなかった。今ここにいるのは巨人に対して果てしない憎しみと怒りを持った鬼であった。
『イエス、マム!』
その剣幕に
◇
「くそっ、最悪じゃねーか」
「これじゃ俺たちは悪役じゃないか」
「シャトルは撃墜しちまったし、これ以上ここにいても仕方ない」
「あの人型は巨人に任せて、俺たちは行政府ビルを押さえにいくぞ」
アルテローゼを取り囲んでいた革命軍の重機部隊は、彼らを無視して巨人に向かっていくアルテローゼと
そして革命軍の重機達は、部隊再編のため終結したのだが、そこに飛んできたのは味方であるはずの巨人の右腕だった。
まさか味方の巨人から攻撃を受けるとは思ってもみなかった革命軍の重機部隊は、終結していたことも災いし、一撃で部隊の半数が大破してしまった。
「馬鹿野郎、何しやがる」
「チャン、俺達は味方だぞ」
「きちんと狙え、下手くそが」
大きな被害を受けた重機部隊の兵士から怒号が飛び交うが、
「やだな~。僕はこの連邦の人形を攻撃しているだけですよ~」
チャンはそれをへらへらと笑いながら受け流して、今度は左腕をアルテローゼに打ち出した。巨人から見ると、アルテローゼと革命軍の重機部隊は一直線上に存在する。アルテローゼが人型ならではの機動力で左手を躱すと、それはそのまま革命軍の重機部隊に襲いかかってくるのだった。
「てめー、味方を撃つのか」
「こんな事をして、許されると思っているのか」
「後で人民裁判にかけてやるぞ」
右と左の二回の攻撃によって、革命軍重機部隊は無傷の重機は殆どいなくなってしまった。アルテローゼとの戦いでは怪我人は出なかったのに、巨人の腕による攻撃で多数の死傷者が出てしまった。
衛生兵に抱き起こされ、その有様を見た指揮官は、行政府ビルの制圧は無理と判断せざるを得なかった。
「チャン、この始末をどうするつもりだ」
しかし、この指揮官の声はチャンに届くことはなかった。
◇
その頃チャンは、巨人に向かってくるアルテローゼに意識を集中していた。
「糞、巨人のジェットパンチ攻撃を避けるとか、あり得ないだろ。どんな回避してんだよ」
シャトルすら撃墜した巨人の手の攻撃をアルテローゼは紙一重で躱し、そして巨人に向かってくる。その動きにチャンは悪態を付くが、
『巨大な手を飛び道具として攻撃に使うとは、一見馬鹿らしい攻撃だが、これは厄介なのじゃ』
「アルテローゼ、もっと早く動きなさい」
『
アルテローゼのAIであるレイフはその気になれば巨人の手が止まって見えるほどの速度で思考可能だ。つまり手の動きは見えている状態で、攻撃の先を読んで機体に回避運動を指示することが可能だ。
しかし、巨人の手はその回避行動に追従して動きを変えてくるので、紙一重で何とか避けるという、レイフにとって神経がすり減る作業を強いられるのだ。
左右の腕を避けた
『腕が戻らぬうちに倒してしまうのじゃ』
「いけませんわ」
レイチェルがスティックを引いてアルテローゼを下がらせる。
『何をするのじゃ、
レイフはレイチェルの指示に従って機体をバック・ステップさせながら文句を言うが、
「誰が、嫁ですか。あれは誘いです」
怒り狂って突撃を命じていたレイチェルが、突然冷静にそんなことを言い出す。
『誘いじゃと。何を言っておる…』
レイフが再び文句をつけようとしたところで、
一方巨人のコクピットでは、
「これでも喰らえ~って、これも避けるのかよ。ありえねーぞマジで」
チャンは、必殺を狙った炎弾が避けられた怒りで床を蹴り飛ばしていた。
チャンはアルテローゼが重機部隊から奪った盾を持っていることを見て、普通に炎弾を撃っても避けられると考え、地面にあえて打ち込むことを考えたのだ。しかし、その企みもレイチェルの的確な判断で失敗に終わってしまった。
『しかし、これではうかつに飛び込めないのじゃ』
一方、
巨人の周りをグルグルと回り隙を窺うが、巨人もその動きに軽々と追従し、そうそう隙は見せてくれなかった。
このままでは千日手になってしまうと、レイフが思ったとき、
「いけ、ちびっ子達」
レイチェルは、いつの間にかちびっ子と名付けていた
「こんな奴らにやられるかよ~」
背後から
「ええぃ、うっとうしいぞ。腕よ早く戻ってこい」
チャンの呼び声に、腕が大急ぎで戻ってくる。そして再び元の位置に接続しようとした時に、レイチェルが叫んだ。
「ちびっ子達、腕に取り付きなさい」
数体の
そして巨人はそろった両腕で、体に群がるゴーレム達を叩きつぶしていった。
『このままでは、
レイフは、レイチェルに攻撃を促すが、
「まだですわ。もう少し待つのです」
叩きつぶされるゴーレム達の姿を唇を噛みしめながら見つめ、レイチェルはレイフに待つように指示を出した。
「ふっ、大したことないな此奴らは」
巨人の装甲と質量を相手にするには
そのときだった、
「アルテローゼ、攻撃を仕掛けるのは今です」
レイチェルが、レイフに攻撃を命じる。
『また、炎弾が飛んでくるのではないか?』
「いいから、側面に回り込んで、攻撃するのです」
『分かったのじゃ』
「体が重いぜ。いってー何がおきたんだ?」
その時になって、チャンは、巨人を重いとおりに動かせないことに気付くのだった。
そう、巨人が動けなくなった原因は、
『(レイチェルはこうなることを読んで
「さあ、貴方の罪を数える時間ですわ」
レイチェルの気合いの入ったスティック操作が、
ガッ、ギリギギギギギと異音を立てて、巨人の脚にドリルが食い込んでいく。
「…クッ、パワーが足りませんの?」
半ばほどまでドリルは食い込んだが、それ以上は進まない。レイチェルは一旦下がるようにスティックを操作するが、右手が抜けないためアルテローゼは立ち止まってしまった。このままでは、巨人の腕に叩きつぶされてしまう。
「動きが止まったな。体は動かなくても腕は動くんだぜ!」
チャンが吠えると、巨人はその腕をアルテローゼに叩きつけるべく振りかぶった。
『そうはさせぬぞ、ドリル全開なのじゃ』
シャトルが撃墜された時に
「グギャーッ。俺様の脚が~」
脚を破壊された事が、チャンにどうフィードバックされたのか、巨人は天を仰いで慟哭するのだった。
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