第10話 不幸順応



 泥の様にこの身にへばりついて残る不幸

 やっかいななもの ばっかりね

 最初はそう思っていた


 けれども悪くはないじゃない

 だって刺激に満ち溢れてる

 向かうところ敵ばかり

 退屈なんてさせてくれない


 毎日イベント大発生

 いつでも物語の主人公


 大量生産される悲劇

 大量増産される血だまり


 不幸 不幸 不幸ばかりで

 でも楽しいよ

 この毎日は




「ストーリー」

 今までとは劇的に違う環境に置かれた時。

 人間はそれを受け入れるか、拒否をするか、どちらかの反応をとる。

 彼女は、受け入れる方を選んだようだね。

 そして、とりこまれた。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る