宋国

 真北にあるのが一番大きな国土をしめ、灰色の国と言われるほど夏が短く冬の長い宋国そうこく

 産業革命初期のイギリスのような国で、たくさんの大学や学者を有している。蒸気機関車の発展で、線路を隣国に伸ばしている最中で、これがもとで、妖魔が北上して行っている。


 ホームズたちが活躍していたころの、オールドイギリスの空気が出せたらと思うけども……。


ただ、なんと言いますかー。しょせん。日本人なんですよ(笑)。カタカナ名前に弱い(笑)。だから、一人称でなるべく差をつけるよう心がけてみたけれども、どうなんだ? サミュエルも、ロバートも、一人称「僕」じゃないか―――――。

 そう、僕なんですよ。でもね、今の「ボク」ではなく、「僕」です。漢字ってだけじゃないですよ。


かつて「僕」は謙譲語としての敬意が非常に高かったが、武家教養層などの使用を経て、1860年代には謙譲性の低い語となっていった[7]。1863年、奇兵隊が自称として用いたことが知られている[8]。明治時代になって、書生などが愛用し、広く用いられる語となった[7]         ウィキペディア「僕」より


 つまりそういう意味です。気高い「僕」なわけで、「ボク」ではないのです。


 ですが、サミュエルもロバートも同意義で使っている以上、わっかんねー、どっちだしゃべってんの? と、洋物ミステリーでありがちの、読者置いてけぼり感がすごかったりする。

 なので、いちいち誰がしゃべってますよぉーと入れると、うるさかったり。あぁ、難しい。

 それに比べてライト記者の「おいら」は本当にありがたい。(笑)


 いやいや、宋国の説明なのに―。


 ですが、宋国の話しは基本、この二人の物語だし、時代は産業革命前半辺りですね。まだ貴族が貴族として、貴族の義務ノブレス・オブリージュが大いに有効だった頃が。

 大陸のほとんどを占めているのに、北方にあるがゆえに土地の有効活用が見いだせない。そんな国に起こった産業革命。それによって、陸地での貿易や、世界を知る一歩となるわけです。


 どの話しにも出てきますが、「タニクラ ナル」という人物については、別のところで



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