2 一大陸七国 とは

 そもそも、一大陸七国とは―。

 この世界がどういう時間軸かは不明です(おい)ですが、大陸はまだ一つしか発見されていません。

 パンギア(古代大大陸)のように一つの大陸に、七つの国が存在しているので、一大陸七国。です。


 ただ、パンギアのように複雑な形ではなく、まぁ、思考地理的に円であるほど考え良いってだけなので、ほぼほぼまるーと、そうであっで欲しい(笑)。


 大陸の中央に全国共通で「宝器山ほうきやま」という山がある。国によっては火山だと言われているけど、妖魔の棲み処です。それは事実です。

 ですが、ほとんどの国からその頂には深い雲がかかって見えない。唯一、火口が向いているだく国のみ、その山から妖魔がよく降りてくる。という設定です。


 この妖魔、よほどの力がない限りは降りてこれないのですが、たまに、この火山やっぱり火山でもあるので、その火山の飛散物によって飛んでくる厄介なものもいます。

 ただし、ほとんどが自然現象として処理されてしまうものです。―科学で証明できる今ではありえないけれども。

 例えば、不審火―急に火が巻き起こるのは炬口きょこうという妖魔のせいで。こいつは、大型トラックほどの大きさのなめくじです。でも、。これ大事。なので、急に火が起こるので、人々は、火の妖魔が居ると知れるけれど、その元凶は見えないので、対処の仕方がないのです。

 この炬口きょこう自体何の目的があってそんなことをしているかというと、こいつに燃やしてやろうという気は無いのです。こいつの体は透明の皮膚。中身は宝器山ほうきやまのどろっどろに解けた溶岩があって、体の熱さを吐き出しているだけ。何のために生まれ、何のためにそんなことをしているかなど不明な奴です。まぁ、溶岩の火の玉が飛んできて、火事が起こる。現象を、妖魔のせいにしただけです。


 そうなると、濁国には妖魔がわんさか居るかというと、妖魔を封じる力を持った「巫女神みこがみ」というものが居て、宝器山のある北向きに祈りの神殿というのを作り、そこで一生を過ごす。その宝力のおかげで、よほどのことがない限り妖魔は姿を見せないのだけど、力の強いモノ、溶岩の飛散物に乗れるものは、その力をかいくぐってやってくる。


 妖魔の性質上、寒さに弱いので、北国には姿を見せなかったのだけど、産業革命がおこり、交通が発展していくおかげで、北の国にまで妖魔が姿を見せるようになってしまった。

 それが、そう国です。

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