【完結】猛禽類にまつわるエトセトラ

宝希☆/無空★むあき☆なお/みさと★なり

あの時の梟君。

ギリシャ神話の女神で知恵を司る軍神のアテナ。その「狩猟の女神アルテミス」や「炉の女神ヘスティア」と並ぶ三大処女神の一人アテナの使いが、それと当てはめられている梟で。夜行性の猛禽類である梟は、どんなにつぶらな眼をくりくり回していて、愛らしくとも、餌に生き餌を求める体だ。猛禽類を扱うショップでは冷凍ヒヨコなんて餌も取り扱っているが、健康面を真剣に考えると生きたヒヨコやマウスの方が絶対に良いらしい。

水族館でも生き餌として小魚を与えていたから、正しいのだと想う

でも夜店で売られていた卵を産めない雄のヒヨコ達を想うと、カラーリングされていたとしても、実験室で実験にあってるマウス達同様、彼らは私に可愛らしい命として位置づける事に成功していた。だから猛禽類の食事に普通に恐怖を感じた。

私はベジタリアンではないので、豚、鶏(卵)、牛(牛乳)、馬、魚、野菜、果物他を舌づつみうつ、そんな我が儘が恥ずかしかった。

そんな私には茶々丸というトリコモナス症(トリコモナス原虫が脳に巣くい無声や彼女らのスティタスシンボルである翼は両方美しく生えているのだが、平衡感覚の障害で飛べなかったり、てんかんの発作などがある(人間でいうなら脳性麻痺、牛でいうなら狂牛病並みに苦しむ))のシナモン文鳥の父親として、その野鳥を保護する鳥の医療に明るいその動物病院に通院ながら、その梟と保護者に出会ったのだ。彼女はお好み焼の豚たまに乗せる薄い豚肉を与えると言って聞かなかった。きっと逃げない様にスティタスシンボルである翼をカットしてる(男性のシンボルをアベサダしてるかの様で私は嫌な方法だが)だろう保護者に獣医博士は「貴方の責任ですよ」と何度も何度も念をおしていた。助ける実力がない野鳥はむやみに保護せず、親鳥達に任せなさいとする獣医博士だった。


昔の私は何も苦労を知らなかったので、無邪気に鷹匠になりたかった。梟達などの猛禽類の中で、一番誇り高い精神に惹かれていたが、りあるな現実(鋭い嘴や爪に耐えられない根性無しは、補綴して伸びた嘴や爪をカット出来ない根性無しだし、放鳥スペース無し、生きヒヨコを与える根性無し、良くなつく手のり文鳥と違い、気高すぎる鷹の性質に私が慣らすまでの年数を耐えられないし、川鵜の様に性慾と食慾をギリギリまで我慢させるペットらしくない飼い方に、私の未熟な精神が耐えられない他の為)を知りあきらめた。そんな私の愛娘茶々丸は担当の獣医師の恋愛の保護運動のためにニチイ学会から苛めリンチ差別をうけていた。それを助けてくれたのがその老齢のオペが得意で十姉妹ヲタの獣医博士だった。

だから、ハリーポッターが流行っていても名作「火曜日のごちそうはひきがえる」がどんなに好きでも、伊達政宗の鷹狩がどれだけカッコ良くても、獣医博士の言うことの方が絶対に正しいのだと想っている。

助ける実力がない野鳥はむやみに保護しないこと。ごめんね、あの時出くわした梟君。



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