引きこもり四間飛車党

@poinu

第1話

 桜の花が咲き乱れ

 鳥は空を自由に羽ばたく

 今年から、僕は中学に進学する。


 先輩だったのが、また後輩になるというのは不思議な感覚だ。

 

 何事もなく、時間だけが過ぎてゆく。


 あれよあれよと一週間


 言われた事をして一か月。


 気が付いたら半年過ごしていた。この間にあったことはいじめにあったぐらいだ。

 そのまま僕は過ごした。そうこうしていたら山が赤く染まっていた。

 次に気が付いた時には、引きこもっていた。


 何故ひきこもりになったのかは覚えていない。

 けれど学校に行けといわれてもいくきがしない。

 

 何もしないのは暇だったから僕は将棋を始めた。



 将棋を始めた理由なんて特にない。

 現に将棋以外にも色々試したプログラミング、珈琲、植物栽培、ただ、そのなかで1番馴染みやすかったから。それ以上でもそれ以下でもない。

ひきこもりである以上指す方法も決まってくる。

ネットだ。将棋ウォーズや、将棋24を色々試した。

将棋ウォーズはAIしか出てこない。

24は強い人は強く、弱い人は定跡なんてない。

仕方がないから僕は本を買い、1人で盤に向かう生活をしていた。


定跡をならべ、飽きたらプロの試合をならべ、また、飽きたら詰将棋をとく。そんな生活だ。

そうこうしていると山は赤い衣を脱いでいた。

何事にも、必ず終わりが来る。

僕は家にある将棋の本全てを読み終わっていた。

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