第46話 俺は他界しちゃった~ (9)
「あああ、それなら心配しなくてもいいよ。お金の方はどうにかなるから心配しなくてもいい……。だからあんたは、心配しなくてもいいからね……」
和の妻はこんな感じで、新居の為に用意をしなくてはいけない敷金礼金の方は大丈夫だからと告げる。
だから和自身も、妻の手際の良さに安堵して、「そうか……」とだけ、言葉返した。
う~ん、でもね、今迄いい加減な生活をしてきた和だから、妻の余りに手際の良い行動に対して、『可笑しいな?』と不信感を募らせ注意深く妻や子供達の様子を猜疑心のある目で観察をしないといけなかったのに安堵をした生活を送る……。
まあ、彼は仕事以外の私生活に関しては、時計男であり。結婚してからは、仕事が終われば飲みにパチンコ、競馬に競艇、競輪……。
まあ、宝くじすら購入しないで帰宅する程の妻と家族一筋の男だったから。
これから数日後に起こる自身の身にかかる不幸に対して、今は予想できないでいるし。起きても全く何もできないのだ。
彼にとっては余りに予想外……。他人事だと今迄思っていた出来事が起こるから。起きても彼は対処ができない。
まあ、傍から見ている者達が後々説明をしていくが。
今その件の話しをしてしまえば、傍から見ている者達も面白くないと思うから。取り敢えずは順序良く、和の夢のマイホーム売却の件から話しを進めて行くね。
ではさようなら~。
◇◇◇◇◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます