第1話 手紙を残し彼は去るこの世界から

「あとは、任せた」

!?

俺の、脳裏に浮かんだかつての、親友の声

ただの、夢なのかそれとも……

「まさか!?」

俺は、嫌な予感がしたので速く学校に行った

なんだ、このざわめきは

「おい、お前何があったんだ!」

はやく、はやくしろよ

「し、しらねーよ。誰かが屋上から落ちたらしいぜ」

は?嘘だろ

大丈夫、大丈夫

透は、生きてる……はず

「おまえら、教室に入れ」

担任は何もなかったように俺たちを教室に入れたがる

だが……その、顔の裏には不穏な空気がながれている

俺は、自分の教室に入った

「……っ」

どうしてだ、どうして透がいない!

やすみだよな。うん、そうにちがいない

「うん?」

俺は、教科書などを渋々入れようとしたら

手紙が入って入ってることに気づいた

「まさか」

案の定

そこには、海斗からの手紙が……

「お前ら、残念な話をする。今日の朝、学校の屋上からうちのクラスの東上海斗が飛び降りた」

嘘だろ……

「お前たちの中に何か知ってる事があるのなら言え。今日は自習だ」

先生が教室から出ていき、数秒静かな時間がたち

「なぁ、春太郎。今日、あそぼ―ぜ」

「OK、じゃ5時に」

は!?

なんなんだ、お前ら海斗が……海斗が死んだのに

なんで、そんな平然としてるんだ

そうだ!?

「……里香!」

俺は、海斗の彼女だった里香と目があった


「ねぇ、透。どうして?」

声なき声が聞こえた気がした




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