第22話.考え事をしながら下校する遊舞

その後もしばらく歩いて、


遊舞は、泳含め、また、他の子達と1人ずつ別れ、


最後は、また、遊舞だけが1人で歩いていた。






その時、遊舞は、その、さっきの、


泳が言った事について1人で考えていた。






「ん~。さっき、泳は、あんな難しい事言ってたけど、


良く考えてみたら、どういう事か、


解らないでもないな~。泳が言ってた機械が今、


当たり前のようにこの世界にあるのもそうなんだけど、


それだけじゃなくて、僕の大好きな〝Limitless Chance!〟から


アーチフィスが飛び出してきて、しかも、それで、


会話が出来るだけじゃなくて、現実でも操作出来て、


ゲームと同じように、魔法を使わせる事まで出来ちゃうなんて事が、今、本当に起こってるんだから」と独り事を言った。






しかし・・・・・・






「今日、1組で起こったっていうあの事は、


一体、何だったんだろう?」とも言った。






遊舞は、


「普通ならありえない現象が現実世界で起こる」という現象も、


既に、アーチフィスによって体験しているし、


また、アーチフィスによって、


現実世界で魔法を目の前で見ているので、


泳の言っていた事は、後々、冷静になって考える事で


理解出来たのだが、まだ、今日、昼休憩に遊舞の学校で起こった、


「どこからともない、良く解らない現象によって、


6年1組の生徒達がケガをした」という事件が、


まだどういう事なのか見当もつかず、その真相を知らなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る