7.3:【共通点が1種類では少ない!】 1

 『艦これ』の姉妹艦の例を、2つ見てきました。

 フェティッシュな意匠を取り入れつつも、キャラクターデザインだけではなく、担当声優や、イラストレーターも統一するという徹底ぶりでした。

 しかし、共通点が1つだけでは、ダメなのだったのでしょうか?


 【おそらくダメです。】


 ここからは悪しき例となるので、具体名を避けますが、あるゲームでは、


『ある北の国に所属するキャラは、寒さよけのマントを全員つける』

 という、デザイン上の共通点を持たせていました。


 しかし、それに気づいたユーザーの声は、ほぼ皆無。

 筆者自身も、上記の共通点に気づくのは、遥か後になってのことでした。


 なぜなら大抵は、複数のデザイナーが分担して、同じグループに所属するキャラクターを、作画することになります。


 となると、『寒さ除けのマント』の解釈・デザインもひとそれぞれ。

 よって、共通点が1つ程度では、とてもではありませんが、目立ちません。

 ユーザーが認識できるユニークな特徴にはならないのでしょう。


 また、別のゲームでは、


『ある冒険者ギルドに所属するキャラは、みんな獣耳である』


 という、特徴づけがされていました。

 しかしこちらの例も、注目するようなユーザーの動きはなかったようです。


 なぜなら、そのギルドに所属していない獣耳のキャラクターが、同じゲームに、何体も登場していたからです。


 属性が1つだけでは、関係のないキャラクターにも抵触してしまうのです。

 『獣耳』という1つの共通点だけでは、そのグループだけのオリジナルな特徴には、なりにくいのは道理です。

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