【朽ち鳥】
上澄みを奔る陽気な啄木鳥
今日も今日とて囀りを賞賛する
眩むほどの霧雨に苦行はなかった
打たれ口惜しい謀り 穢れは落ちず
出来上がることのない住処には
元から巣食うだけの汚ねえ芥がある
永遠に未来で待つ希望とやら
笑顔でコチラと手招いて織る
腐食した土壌に若葉は当たり前に栄え
蛆も湧く汚物を思う輩はいないが
鳥よ
藪の中 尽き蠢く薔薇の遂げに侵蝕去れ
過去も未来も喪い包 有る
かおりだけが華につく
いやいや、そうではなかったか
不意に吐息は測れない蟒蛇
終の墓に虹を懐く塒 隣り
素知らぬ顔で素通りする
黒く歪んだ未知の陰
煙管を吹かし消えること
いとおしきもの事場解き
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