【風潮】

海月は輪廻転生を繰り返す

かのように 徒然 ゆらゆら

私を暗がりに惹きつけて已まない


そりゃ楽観的に しかし幾許もなく


一方ウミユリはなんであろう

とても生きづらそうだ


泪ばかりを流すかのようで嫌に滑稽である 

嗚呼私もそうであるが自嘲しても晴れやしない


天の光になりたかった

総てを懐かしむ燈になりたかったのだ

牛耳ることなどできない小さきモノでいい

所詮風前のともしびどうせ消えるのだ、と


その生命で一面を焼き尽くして終わろう


一片残らず空に生りたい

業火に消されて地に堕ちれば閻魔が構ってくれる


あゝ生きていたのだと始解に収めたい

ゆめうつつの戯言の調べ



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